トロンボーン吹きの憂鬱 by ジェイワン梶原とキャバレーサウンドメーカーズ

＜キャバレーバンドマン・真夏の恐～い話＞

１．【お岩怪談・・・の恐怖！】
「ここのキャバレー、ステージに上がるとき、なぜか息が切れるという、昔からの言い伝えがあるんですよ」
「脅かすなよ、しかし、ここ上るのしんどいな、ハーハー、”多いわ、階段”」

２．【歌う骨・・・の恐怖！】
｛さっきのショーの、影の薄い娘、ダンサー？それとも、歌手？」
「ああ、あのこ、歌手です」
「ああ、”歌うほうね”」

３．【食堂の死体・・・の恐怖！】
「ここのキャバレーの社員食堂、昔から辛いもので消化器系をやられるバンドマンが多いんですよ」
「気味の悪いこと言うなよ、消化器系？どこが」
「”食道の下、胃”」

４．【生霊のバンマス・・・の恐怖！】
「バンマスのカデンツァ、この世のものと思えないほど、ロングトーンが長いな」
「口で吹きながら、鼻から吸ってるって」
「へー、循環呼吸の”息利用のバンマス”、なんだ」

５．【埋もれる死体・・・の恐怖！】
「バンマス、なぜか、急にトイレ行きたくなった！ちょっと席はずしていいですか」
「バカ、なんだステージで演奏中に。ダメだ」
「”う～漏れる、したい～”」

６．【死体が無い・・・の恐怖！】
「バンマスの書いた譜面、なぜか１ｓｔと２ｎｄの音の長さが違って聞こえる」
「気味の悪いこと言うなよ、バンマスが聞いたら機嫌が悪くなるぞ」
「ちょっと１ｓｔの譜面、見せてください、どっか違うのかな？」
「わかったここだ！・・・”シーッ、タイが無い”」

そこで本日の一言、
『恐いの恐いの、飛んでいけ～』