トロンボーン吹きの憂鬱 by ジェイワン梶原とキャバレーサウンドメーカーズ

＜クラリネットのひとり言＞

おーまぶしい！、久しぶりにケースから出してもらったな。このおっさん、俺を買ったはいいが、熱心に吹いたのは最初だけ、あとは棚に置きっ放しだからな。

おやおや、5つしかないパーツの組み立てに手間取ってんじゃねえよ、見りゃわかるだろ、こっちが下だよ、あ、危ない！安物だからって、落っことすなよ。

リード？、３は無理だから２半にしとけ・・・なんだ、結局プラリードかい、音色が違うけど、音が出なきゃしょうがないしな・・・おい、キ～～、って音、出すんじゃねえよ！

やれやれ、木管楽器の命は運指のスピードだってのに、なんてノロマな指使いだ、ラからシへのオクターブキーでモタモタするし、音色は変わるし、もうイライラするな～。

おや、もう止めるのか。次はいつになるかわからないし、ちゃんと手入れをしろよ、スワブで拭いて、キーに紙を挟んで水気を取って、、、って、それで終わり？、おい、まだフタを閉めるんじゃねえ、おい、オイ、ｵｲ、ｵ～～ｲ・・・・・（パタン）

そこで本日の一言、
『♪ボクのだいすきな　苦労リネット』