『アッサリも サッパリも 彼岸まで』2022年03月21日 13時00分00秒

<天王寺参り風落語:彼岸談義>

熊:ご隠居、いい天気だね、ところでご隠居は鳥に詳しいって言ってたが、ヒガンって鳥、知ってるかい。
隠:おや、熊さんかい、ごきげんよう、で、なんだって?ヒガン・・・ヒガン?
熊:ほーら、知らねえようだから見においで、うちの裏の木に来て、ギャーギャーって鳴いてんだ、あんまりうるせえから、ゴム鉄砲で撃とうとしたら、八公の野郎が、「おい熊、ヒガンだぜ!」って言いやがったんで。ヒガンって鳥、よく見ると、ヒヨドリによく似てる。
隠:熊さん、そりゃヒヨドリが鳴いてたんだ、八っあんは、今日は彼岸中だからいらぬ殺生をするんじゃない、彼岸だぜ、そう言ったんだ。
熊:へえ、そうなんで、で、その彼岸、ってのはなんです。
隠:仏教の教えで、仏様の供養をすることで極楽浄土に行ける期間、とされている、春分の日、秋分の日、その前後3日の7日間が、彼岸の期間にあたるな。
熊:ふーん、するてえとなにかい、春分の日の祝日ってえのは、彼岸のついで、ってえことかい。
隠:ついで、ってことはないが、せっかくのお休みだ、親不孝の権化みたいな熊さんだし、サッパリ行ってないだろうから、墓参りぐらい行ったらどうだ。
熊:いらぬお世話だ、隠居の小言なんざ聞きたくねえ、ほっとけ、ほっとけ、ほっとけ。
隠:これ、人の意見をそう何度もアッサリ断るってやつがあるか。
熊:なに、これがホントの、”ほっとけの顔も三度”。

そこで本日の一言、
『アッサリも サッパリも 彼岸まで』

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック