メモリー帳のメモリー2009年03月19日 12時57分57秒

(錯視絵です、酔いやすい方や子供さんは、気分が悪くなることがあるかもしれません、ご注意ください。)

キャバレーに勤めていたころ、先輩のトップトロンボーン(の人)がメモリー帳を見せてくれたことがあります。

メモリー帳というのは、ジャズのスタンダード曲のメロディーやコードを手書きしたノートのことで、メモリー(楽譜無しでの即興演奏)でやる時の、アンチョコ(トラの巻)です。

その頃はフルバンドばかりでコンボでやることがなかったので、メモリーでどんな曲を、どんなキーでやるのか知らず、メモリー帳はあこがれでした。その人に「写させてください」というと、「メモリー帳は自分で作るもんだ」

確かに、自分で作るようになって、メモリー帳というのは個人の知的財産であり、他人のものを丸写ししても何にもならない、と気がつきました、が・・・。

なんと、今では本屋を探せばメモリー帳(に近い曲集)がいくらでも売ってあります。それも、楽器ごとにキーを変えて、印刷の綺麗な音符で。

便利な世の中になったけど、先輩がいたら、なんて言うだろうなあ・・・。