『天才は忘れたころにやっつける』2022年11月07日 09時35分35秒

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<現代版・あくび指南>

熊:おう、八公、ちょっと、あくびのお稽古に行くんだが、付き合ってくんねえか。
八:あくび?そんなもん、習わなくったって、自然に出るじゃねえか。
熊:それを教えるってんだから、きっと粋なあくびだぜ、あ、ここだ、ごめんください、あなたですか、先生ってのは。
先:はい、いかにも。で、そちらの方は・・・ああ、お連れさんですか、ではそちらでお待ちを。
熊:で、どんなあくびを教えていただけるんですか。
先:はい、国会議員の演説、前座の落語家の噺、宇宙物理学者の授業など、聞いていて出るあくびがいろいろありますが、まずは簡単な、下手なバンドの演奏、から始めましょうか、よく聞いてください。
『おい、マスター、もう一杯水割りをおくれ、このバンドはなんてんだい、まだまだ若いねぇ、バンドの演奏もいいが、下手な演奏を長く聴いてると、退屈で・・・退屈で・・・ア~ア~、ならない』、とな。
熊:なんだ、簡単じゃねえな、なんてんです、え~っと、
『おう、マスターっとくらあ、焼酎の水割りくんねえな、下手な演奏ってのは聴くに耐えられねえな、長く聴いてると、退屈で、退屈で・・・へ、ヘックション!!』
先:これこれ、くしゃみはいけませんな。
八:なに下らねえことやってんだ、付き合っている者の身になってみろ、退屈で、退屈で・・・ア~ア~・・・グゥ~・・・。
先:ああ、お連れさんは天才だ、やっつけ仕事で寝るまで出来た!

そこで本日の一言、
『天才は忘れたころにやっつける』

※参考/古典落語「あくび指南」
※注「やっつけ仕事=その場限りの仕事、雑な仕事」

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