『世の中に たえてコロナのなかりせば 春の心はのどけからまし』2022年03月31日 10時50分50秒

<コロナ禍の花見三年目>

甲:花見に行ったってな、どうだった。
乙:まあ、すごい人出よ、酔っ払って歌うやつ、踊り出すやつ、喧嘩まで始まっちまって、まあ大変な騒ぎだった。
甲:そうか、で、花はどうだった?
乙:花?花ぁ・・・そう言えば、咲いてた、かなぁ。

というのが、3年前までの花見のスタイルだった、今はというと、人出はあるものの、飲んで歌ってのバカ騒ぎも少なく、平穏な花見が主流。

今になって思えば、「花より団子」とか、「酒なくて なんのおのれが 桜かな」とかが、懐かしく、また羨望的な想い出になりつつある。

今年も、雪片のように散る花びらは、まるでコロナ禍を恨むように寂しげに見える、もっとも、これが昔の歌人の見た本来の桜の姿、なのだろうが。

そこで本日の一言、
『世の中に たえてコロナのなかりせば 春の心はのどけからまし』