『信じるか信じないかは頭次第です』2022年03月06日 11時45分45秒

<華大風漫才・バンドの妖怪たち>

A:今の世の中、恐かもんが多かですね、中でも妖怪、これは、えすか(恐い)。
B:ちょっと待って、あなた、妖怪を信じとっと?
A:あらー、信じるも信じないも、おるもんは、おるとですたい。
B:ほう、そんなら、どんな妖怪がおるとね。
A:一番恐ろしかとは、妖怪「金縛り」。
B:金縛りて、夜になる?
A:んーにゃ、カナシバリ、じゃなくて、カネシバリ、バンドマンをスーバン(バンス=前借り金)でキャバレーに縛り付けて働かせる妖怪たい、こらぁえすか。
B:そういうことね、そんなら、妖怪「コネ娘」、これもえすかたい。
A:と言うと?
B:入ってきたターウ(歌手)にちょっかい出したら、店の偉いさんのコネやった、ていうやつ。
A:そんなら、妖怪「砂かけ爺」もおります。
B:砂かけ婆、じゃなくて?
A:長らく世話になったバンドから別のバンドに移るときに、後足で砂をかけて出て行く、年寄りバンドマン。
B:トロンボーン奏者で、いっちょん色気のなか演奏ばする、妖怪「のっぺらボーン」とかも、おるね。
A:妖怪「ガラス天狗」、これはラッパ(トランペット)に多かね、いつもはガラスの神経しとっとに、褒められるとすぐ天狗になる。
B:バンマスに多かとは、妖怪「無理壁」。
A:ヌリ壁じゃなくて?
B:リョーキュー(給料)ば上げてください、て要求しても、「ムリ、ムリ、絶対ムリ!」、て言う。でも、本当のことを言うと、妖怪がおるて信じとらんとでしょ。
A:いいや、呼び出すといつでも出てきますたい、「なんかヨウカイ」、て。
B:あんたの話聞きよったら頭が変になる、もういいよ。

そこで本日の一言、
『信じるか信じないかは頭次第です』