『トラは死んで皮を残し 人は死んで絵を残す』2022年06月09日 10時45分45秒

<北斎恐るべし>

「九国」で開催中の「北斎展」に行ってきた。2ヶ月間開催の終了日の5日前、平日だから大丈夫と思っていたが、行ってその認識の甘さを痛感させられた。

まず、駐車場への道の途中から渋滞になり、係の人が「ここから駐車場へ入るのに1時間待ちです」、やむなく引き返し、少し離れた駐車場に車を入れ、タクシーで。

「日本人の特性と言うか、始まりと終わりに人が集中するんですね」と、タクシーの運転手、(あんたら夫婦もその部類に入っている)と、暗に言っているわけか。

当然会場の中も、絵から絵へ並ぶ大行列、並ぶのが嫌で後から背伸びをして覗いても、並んでいる人に嫌がられ、早々に退出して物品販売コーナーへ。

欲しかった図録を手にし、レジ前の数十人の行列に20分並ぶ、ほとんどの人がレジ前に来て、あわてて財布を出して支払うのを見て、イライラしながら。

節約のため駐車場まで歩いて戻る途中、中庭のある茶屋に寄って、赤いじゅうたんに腰掛け、お茶と梅ヶ枝餅のセット(560円)をいただき、やっと一息つく。

帰りの車中で、「亡くなって170年たっても、こんだけの人を動かすって、やっぱ北斎恐るべしやね」・・・ゆっくり見られなかった負け惜しみでなく、ホントに・・・。

そこで本日の一言、
『トラは死んで皮を残し 人は死んで絵を残す』