トロンボーン吹きの憂鬱 by ジェイワン梶原とキャバレーサウンドメーカーズ

キャバレーの裏口から入り、狭い通路を通り、薄暗いバンド部屋にたどり着いたときには、ほかのメンバーはもう制服に身を包み、ステージへの裏階段を上がりかけていた。

「遅い、すぐ着替えて」、と促され、ロッカーから上着を出して羽織る。ステージに上がると、ショーはまだ始まる前で、客席がザワついていて、遅れて上がっても目立たない。

よかった、と席に着こうとしたら、バンドステージに自分用のスペースも、イスも、ボックス譜面台もない！あわてて場所を確保し譜面台を広げると、今度は、ショーの楽譜がどうしても読めない！

・・・と、いうところで、目が覚めた。

ことわざに【 夢は五臓の疲れ 】というのがある、いまだに、楽器がない、アドリブに悩むなど、ろくでもない夢を見て、そのたびに目覚めの悪い朝を迎えるが、さて、疲れているのはどの臓器？

ちなみに五臓は、心臓、肺臓、肝臓、脾臓、腎臓、か・・・こりゃ、全部かな・・・。