バンドマンの為の国語辞典(な)2018年03月08日 23時59分59秒

ないしょく【内職】
バンドマン用語ではショクナイ。 本業以外で収入を得るための、補助的な仕事。「内・職」には、以下のような意味合いを含む。
1ナイ緒でやるショク
2)ナイ容より金が優先のショク
3)ナイ心イヤでもやるショク
4)ナイ臓が痛くなることもあるショク
5)女房にはこつそり稼いだ金を渡さナイショク

ないないづくし【無い無い尽くし】
さまざまなことに何もないこと、また、ないことを強調する慣用句。
<例>
ないないづくしのバンドマン、力もなければ金もない、
飲み会なんぞは行く気もない、ワリカンだったら楽しくない、
ついては行くけど気がノラない、乾杯音頭に唱和しない、
そのくせ食欲底がない、酒飲み出したら遠慮がない、
女に対して節操ない、色気のブレーキもうきかない、
延々セクハラ止まらない、他人の説教聞く耳ない、
お開き過ぎても席立たない、足元フラフラおぼつかない、
レジではロレツが回らない、ホンネは勘定払う気ない、
トイレに隠れて姿がない、会計済むまで戻らない、
文句を言われて「面目ない、今度は俺が」は本気じゃない、
タクシー乗ったら「小銭がない」、家に着いたら戸が開かない、
女房はグッスリ起きてこない、トイレの窓から入るしかない、
フトンに入るなり意識がない、翌朝女房は愛想がない、
なんでか理由が分からない、昨日のことなど覚えてない、
いつのまにやら友もない、それでも生きるにゃ困らない、
反省・後悔辞書にはない、そんな生活やめる気ない・・・

ないものねだり【無い物ねだり】
諦めることを知らないバンドマンが生涯繰り返す哀しい行為。

ないらん【内乱】
「お前ら、どうしてバンマスの俺が出したテンポに合わせんのや!?」

ながいき【長生き】
長く生きること。金も向上心もないバンドマンが送る悲哀に満ちた人生。

ながしめ【流し目】
視線を動かしながら相手を意味ありげに見ること。主に女性が使う自己アピールのための高等テクニック。ただし、下手にやると「目、 どうかしたの?」と聞かれる。

ながす【流す】
「熱意のない演奏」の偽装表現。

ながったらしい【長ったらしい】
必要以上に長いこと。演奏者自身も終わりたいのに、なかなか終わらないアドリブ、のようなもの。

なかなおり【仲直り】
諍いしていた相手と和平的な交流を取り戻すこと。バンドマンにはこの考え方が無いため、いったん仲違いすると生涯折り合うことがない。

ながれさぎょう【流れ作業】
泡のように現れては消える商業用音楽の製作から廃棄までの過程。

なぐさめる【慰める】
傷心の相手を癒すこと。恋愛感情と取り違えやすく、Pity is akin to love(可哀想とは惚れたということ)という諺の通り、用心しないとたとえばバンドマンと専属女性歌手の関係のように、誤解に満ちた恋愛関係になることが多い。

なせるはあらぶのだいとうりょう【ナセルはアラブの大統領】
「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の、為さぬなりけり」という言葉の、 後半部分に使うダジャレ。古いバンドマンが使っても若い者には意味不明。

ななころびやおき【七転び八起き】
不屈の行動や精神を表わす諺。バンドマンにとっては「七回転んだら起きるのも七回じゃない?」という屁理屈の諺。

なにわぶし【浪花節】
浪曲師が三味線にのせて義理人情をテーマにして語る古典的な語り物。バンドマンの場合は三味線(口車)にのせて同情心を得るために騙る古典的手法。

なみだきん【涙金】
わずかな金額のこと。キャバレーで長年勤めたバンマスやジャーマネにごくまれに支払われることがある悔し涙の報償金の額。

なみだぐましいどりょく【涙ぐましい努力】
傍で見ている人が涙が出るほど大変な努力、または、涙が出るほど可笑しいという努力。
バンドマンを例にとると、
・給料を一晩で使ってしまったラッパ吹きの言い訳
・ニコチン中毒サックス吹きの「煙草は有用だ」という力説
・通風トロンボニストの「ビールは通風の原因じゃない!」という反論
・アル中ピアニストの演奏中の隠れ飲酒
・浮気性ベーシストの家への直帰
・恐妻家ドラマーの浮気の際の行動の作り話

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