赤いトロンボーンについての考察2015年10月15日 23時59分59秒

「先生、楽器店でプラスチック製の赤いトロンボーンを見かけたんですけど、あれってどうなんですか」
「いいよ、あれはいい」
「へー、そうなんですか。どんなところが」
「ます、BY」
「なんですか、それ」
「『バリ安い』。ネットで探すと、2万円前後。これなら、学生でもちょっとした小遣いで買える」
「バリってラーメン用語じゃねぇのかな。で、楽器そのものは、どうなんです」
「CHK」
「また~、なんですそれ」
「だから、『小さくて軽い』。ケースが小さくて目立たないし軽いので、楽器を持っていくかどうか迷うような場面で、こっそり仕込んでおくのに重宝する。」
「どんな場面じゃい、それ。それよか、肝心の音はどうなんですか」
「DLG的、みたいな~」
「はあ?」
「つまり、ダイリーグギブス的。これを吹いときゃ、金管を吹いたとき、ものすごく楽に感じる」
「あの~、それって、鳴りが悪いってことじゃ。スライドはどうなんですか」
「GSGSNSアンドNW」
「はいはい、なんでしょうね、それ」
「ガサゴソしてノンスムーズ、それにノーウォーター、水やオイルを塗っても改善はしない」
「買うかどうか迷っちゃうな。なんかいいとこはないんですか」
「いいとこ?最大のメリットは、MMTだな」
「MM・・・目立って目立って、T・・・楽しい、ですか」
「先に言うんじゃない!、ま、買うか買わないかは」
「YS、ですか」
「なんだ、それ」
「You次第」