『猫は小説より奇なり』 ― 2025年06月17日 10時40分40秒
<短編小説「猫の恩知らず」>
朝起きて手を見ると、手のひらに肉球がある、あわてて鏡を見ると、猫になった自分の姿が映っている、「なんだこりゃ!?」。
すると、どこからともなく神様の声が聞こえてきた、
「お前昨日、『猫の手も借りたい』、と言っていたではないか、だから望みを叶えてやったのだ、ハッハッハ」。
宝くじが当たらなかったことで、さんざん神様に悪態をついた罰なのか?
スッキリしようと洗面台に行き顔を洗っていると、あれ、急に雨が降ってきた、まさか、『猫が顔を洗うと雨になる』?
一度落ち着いて朝飯を食おう、え、かつお節のかかった冷奴だけ?と腹が立って、妻に「なんだ、これは!」、
「あら、だってあなた好きでしょ、『猫に鰹節』」。
気持ちを静めようと、庭を眺めてみたが、でも狭いなあ、そういえば孫に言われたな、
「おじいちゃんの家の庭、まるで『猫の額』だね」
もういやだ、夢なら覚めてくれ、「神様お許しください、もう悪口は言いません!」と拝んでいたら、
「バカ者、それは神棚じゃなくて仏壇じゃ!」と、線香立ての灰を頭からかぶせられた!
・・・ところで目が覚めた、そこへ妻がやって来て、
「あら、どうしたのあなた、線香立てをひっくり返して、まるで、『結構毛だらけ猫灰だらけ』よ」
<完>
そこで本日のひと言、
『猫は小説より奇なり』
本日の当プログへのアサブロ・アクセスランキング 254位)
朝起きて手を見ると、手のひらに肉球がある、あわてて鏡を見ると、猫になった自分の姿が映っている、「なんだこりゃ!?」。
すると、どこからともなく神様の声が聞こえてきた、
「お前昨日、『猫の手も借りたい』、と言っていたではないか、だから望みを叶えてやったのだ、ハッハッハ」。
宝くじが当たらなかったことで、さんざん神様に悪態をついた罰なのか?
スッキリしようと洗面台に行き顔を洗っていると、あれ、急に雨が降ってきた、まさか、『猫が顔を洗うと雨になる』?
一度落ち着いて朝飯を食おう、え、かつお節のかかった冷奴だけ?と腹が立って、妻に「なんだ、これは!」、
「あら、だってあなた好きでしょ、『猫に鰹節』」。
気持ちを静めようと、庭を眺めてみたが、でも狭いなあ、そういえば孫に言われたな、
「おじいちゃんの家の庭、まるで『猫の額』だね」
もういやだ、夢なら覚めてくれ、「神様お許しください、もう悪口は言いません!」と拝んでいたら、
「バカ者、それは神棚じゃなくて仏壇じゃ!」と、線香立ての灰を頭からかぶせられた!
・・・ところで目が覚めた、そこへ妻がやって来て、
「あら、どうしたのあなた、線香立てをひっくり返して、まるで、『結構毛だらけ猫灰だらけ』よ」
<完>
そこで本日のひと言、
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