トロンボーン吹きの憂鬱 by キャバレーサウンドメーカーズ

＜新作落語「巳年談義」＞

熊：隠居、いるかい、あけましておめでとさん。
隠：おや、熊さんかい、はいはい、あけましておめでとう、と言っても、もう１月も終わりに近いが。
熊：そうだよ、それなのに、まだお年玉、貰ってねえな、おう。
隠：まだお年玉を貰う気かい、じゃ、今年は巳年だから、巳や蛇なんかにちなんだ言葉一つにつき千円、というのはどうだ。
熊：え、「ミー」にくれるのか、てなことで、まずは、千円。
隠：「ミー」ね、まずは英語できたか、それから。
熊：今年は「ジャ」ズに専念する、ってんで、千円。
隠：ジャズの中には、「ジャ」が入ってたな。
熊：今年はトランプが大統領に復帰したってんで、「ヘビ」ーな年になりそうだ、で、千円。
隠：今度は時事問題できたか。
熊：2025年は世界にとっても大変な年になるかも、「ジャジャジャジャ」～ン、で、四千円。
隠：「運命」か、それから。
熊：俺も今年は、「細く」、「長く」トロンボーンを頑張って、「脱皮」してえと思ってる、で三千円。
隠：それは千円だ。
熊：え、どうして。
隠：「細く」、「長く」は、ウナギも同じだ。

そこで本日のひと言、
『ジャズの道はヘビー』

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