バンドマン御用達の薬のご紹介 (下)2017年08月03日 23時59分59秒

今回もバンドマン御用達のお薬をご紹介しましょう。

●シラバックレール(安定剤)
演奏する前に服用しておくと、音をミスした時にも、薬の効果で「誰だ~ミスしたの」と、しらばっくれる(知らん顔をする)ことが 出来ます。

●タリハツU錠(安定剤)
シラバックレールより効き目の強い薬で、難しい楽譜をミスしても、「こんな難しいの、アメリカのバンドでも絶対出来ん!」と、タリハツ(ハッタリ=大げさで強気の言葉)を言うことが出来ます。

●梅枝(バイシ)(安定剤)
タリハツU錠よりさらに強い効き目の漢方薬です。手も足も出ない楽譜でとても演奏出来ない時、「どうしたんだろう、今日、メチャ体調が 悪い・・・」と、バイシ(=芝居、ごまかし)で切り抜けることが出来ます。

●ズルエース(鎮静剤)
演奏に気分が乗らない時に服用すると、ズルをして手抜きしてもノリノリで演奏しているようにごまかすことが出来ます。

●ノレノレエース(精神高揚剤)
演奏に気分が乗らない時に服用すると、「乗れ、乗れ!」と、ノリノリな気分になります。一見「ルル」に見えますが、「ノレノレ」なので、購入する際にはよくラベ ルを確認してください。

●バンド散アスリハDS(リラックス薬)
店のショーマネージャーが服用する薬です。バンドにリハ(リハーサル)をして欲し いのに言いにくい時この薬をぬるま湯に溶かして服用します。「バンドさーん、明日リハデー ス」と、気軽に言えるようになります。

●シーメクエールC(サプリメント)
バンドマンにとってリハーサルは嫌なものですが、かと言って断れない、そんなに時服用すると、「シーメ(飯)食えるし、ま、いいか」と、リハで出る食事を目当てにすることで心と体に栄養補給が出来ます。

●ネカビ糖衣錠(幻覚剤)
よく衝動買いをするバンドマンの妻に服用させます。財布を開けるたびに「ネカビ(給料日)遠いじょー」という幻聴が聞こえて きてお金を大事に使うようになります。

●ネカアップ軟膏(湿布)
首の回らないバンドマンの妻が首の周りに塗布します。ネカ(給料)アップが難航している、ということが身に沁みて分かるようになります。

●デオクレー内服液(安定剤)
リズム感が悪 くて音が出遅れるバンドマンが服用します。ただし、あまり多用すると、逆に「先に飛び出す」という 副作用があるので用量には注意が必要です。

●イチニノ酸C(矯正剤)
基礎的なリズム感をやしなう為の薬です。服用すると心の中で「イチ、ニ、の、サン、シ」と、リズムを刻むようになり正しいリズ ム感覚が身に付きます。

●サーテ・ド・ウ(点眼薬)
意見が合わない人と議論する時、この目薬をさすと「さーて、どう?」と、相手の目を見据えて反論することが出来ます。

●マイッタァ(点眼薬)
意見が合わない人と議論して負けた時、この目薬をさすと「いやぁ、参った~」と、いかにも感激したようなうなうるんだ目を作ることが出来ます。

●イマドコナンK、●ダレモシランD(安定剤)
テンポの速い曲やリピート記号が分かりにくい曲を演奏中に、今どこなのか分からなくなる、ということがあります。この薬を前もって服用しておけぱ、「今何処なんけ~?」「誰も知らんで~」と、気楽な気分になります。ただし、絶対に止まってはいけないドラマーだけにはこの薬は効果がありません。

いかがでしょうか。このような薬を使うことによってバンドマンはなんとか精神の安定をはかり苦難続きの生活を乗り切っています。是非ご参考に。
(※これらの薬は市販されていません、薬局で問合せて恥をかいても当方の関知するするところではありません、あしからず)

久しぶりのハ音記号にトホホ・・・2017年08月07日 23時59分59秒

ジャズのトロンボーンの楽譜は「へ音記号」で表記するのが通常。おかげでジャズトロンボーンの楽譜は、五線の上に5本も6本も加線があっても当たり前。

なので、たまに(多分クラッシック出身の編曲者が書いた)ハイトーン部分だけがト音記号の譜面が初見で配られると、ト音記号はB♭読み人間なので、(え~っ)と、オドオドしてしまう。

さらにハ音記号となると、クラッシック以外では見かけることがない。そんな譜面を久しぶりに吹くことに。第4線がハの場合はB♭読みできるが、それではごまかしだし・・・。

教則本にちゃんとハ音記号の練習のパートがあったけど、すっとばして練習していたが、その報いが今ごろやってくるとは。暑い中の練習、体も、さらに頭も、オーバーヒート気味に・・・。

体調に気をつけているか?2017年08月17日 12時12分12秒

人間いつまでも元気というわけにはいかない・・・という自覚が生まれるのは他人に異変が起きてから。それでも、喉元過ぎれば・・・。

一度は2Tbでデュエットしたことのあるトロンボーン奏者が先月癌で亡くなった、先週は生徒さんが脳出血で欠席、など枚挙にイトマなし。

定期的に行く病院の先生にそんな話をすると「あなたは大丈夫ですよ、ハ、ハ、ハ」と、軽くいなされた。安心して良いのやら、悪いのやら。

体重を記録、酒も控え気味、など体調に気をつけても、歳とともにガタは来る。自分自身が「他人の異変の例」、にならぬようにせねば。

そこで本日の教訓、
【ハラミも身の内】・・・ハラミも同じ肉だ、旨いからといって食べ過ぎるな。
【病はキーから】・・・キー(主調音)が何なのかと細かいことを気にし過ぎると病気になる。
【両焼くは口に苦し】・・・肉を両面焼くとコゲて苦くなり健康によくない。
【完全は万病の元】・・・完全を求めすぎるといろんな病気の元になる。
【上手の毒知らず下手のクスリ知らず】・・・演奏の上手な者は自分が毒舌なのに気が付かない、下手な者は演奏をクスリと笑われているのに気が付かない。

バンドマンの為の国語辞典(さ)2017年08月24日 12時00分00秒

さいさんさいし【再三再四】
妻三妻四、とも書く。バンドマンが妻を3回、4回と取り替えること。

さいさんどがいし【採算度外視】
「では、アンコールにお応えして、もう一曲!」

さいしょくけんび【才色兼備】
才能と色気を兼ね備えているという、不気味な女性。バンドマンの苦手なタイプ。

さいてい【最低】
最も劣ること。 女性の場合、男がHな雑誌を見ているのを横から覗いて 「そんな本読んでる、サイテー!」というように使い、可愛らしさを表現する。 男の場合、他人の演奏を「ふん、最低!」使い、敵意を表現する。

さかまくなみ【逆巻く波】
はるばる函館に来るまでに乗り越えないといけない波。

さきだつもの【先立つもの】
「お金」の隠語。「先立つものが無い」、「まずは先立つものが欲しい」など、悲観的な場面に使われる。

さけびたり【酒浸り】
体をアルコール浸けにして精神が腐らないようにする健康法。

ざこね【雑魚寝】
寝具などのない場所(床などに直接)多くの人(男女混合の場合もあり)がいっしょに寝る様式。
<雑魚寝の知恵>
・枕がない場合はスリッパや靴を枕にする
・寒い場合は新聞紙を体に巻いて寒さを防ぐ
・男女の垣根を越えない
・目覚めたときの寂寥感をしみじみと味わう

ざせつ【挫折】
目標としていたことが自分のせいでなく他人や世間のせいで途中でだめになること。

さっくす【サックス】
サクソフォーンの略。ジャズで多く使用される管楽器。マウスピースに取り付けたリードを震わせることにより音が出る。そのため、少々音が 出なくても「今日はリードの調子が悪い」と言えば済むから、サックス吹きなんて 楽なもんよ、って、トランペット吹きが言ってました。

ざっそうだましい【雑草魂】
「雑草という名の草は無い、全ての草には名前がある」というようなことを、真っ向から否定出来る強い心構え。

ざまぁみろ【様ぁ見ろ】
他人の不幸に対して喜びを感じたことを表現する言葉。人類の「不幸の 連鎖の元」になる言葉。

さむざむしい【寒々しい】
いかにも寒そうな、また殺風景な様子。例として、
・練習より博打が盛んなバンド部屋
・従業員があくびをしているキャバレー
・女っ気のないバンドマン
・他人の悪口を言うのに疲れたバンマス
・硬貨しか入っていない財布
・ 愛想の悪いママのやっている安いだけの飲み屋
・帰るとカミさんが遊びに行ってガラ~ンとした自宅
・上記のような一日を送っているバンドマンの生活

さるしばい【猿芝居】
他人から見ると一目瞭然なのに本人は気付かれていないと思っている、他人をだます際にとるウソっぽい行動。
「バンマス、俺よそのバンドからパリヒされちゃって。どうしようかな~」
「あそう、どうぞどうぞ」
「・・・(汗)}

さんし(じ)ゃまいり【三者参り】
バンドがステージで失敗したとき、バンマスが、店の経営者、フロア責任者、 ショーの出演者、の3シャに頭を下げてまわること。

ざんぞう【残像】
今払ったお金がまだ手元に残っているように見えるという、バンドマンが よく見る、幻覚の一種。

さんてんしじ【三点支持】
登山で崖を登る時に、3つの点で体を支えて体勢を安定させるやり方。ものごとを 安定させる方法として有効なため多方面で応用されている。
・ 政治家→金、地盤、血統
・サラリーマン→出世、妻子、老後の安定
・バンドマン→金、酒、女
・パソコン→Ctrl+Alt+Delキー

ざんぱん【残飯】
昔は、夫や子供が食べ残した食物、主婦の主食。
今は、妻や子供が食べ残した食物、遅く帰ってきた夫の主食。

バンドマンの為の国語辞典(し)2017年08月28日 21時00分00秒

じ【痔】
不規則な生活、暴飲暴食、長時間の座奏、という3つを続ければ、 さあ、今日からあなたもバンドマンの職業病。

しいん【試飲】
少量の酒をタダで飲ませて本体を買わせようとする商法。バンドマンはその酒でなんとか酔おうとする。

じかんげんしゅ【時間厳守】
他のメンバーに恥をかかせないために集合時間より絶対早く行ってはいけないというバンドの決まり。

しきい【敷居】
バンド部屋の入口にある扉用の横木。日頃の行いによって、高くなったり低くなったりする。

じきさんはたもと【直参旗本】
バンマス直属のメンバー。もはやパリヒされることもない古参のメンバー。

じきゅうじそく【自給自足】
♪店長は僕だ、チーママは妻だ、あとのお客も親族ばかり~

じこう【時効】
男の場合・・・女の罪を「許す」までの期間
女の場合・・・男の罪を「許して、かつ忘れる」までの期間

したなめずり【舌なめずり】
オイシイ物(金、女、酒など)に出会ったときバンドマンがとるあからさまな準備運動。

しちやがよい【質屋通い】
楽器を担保に金を借りるため質屋に頻繁に出入りすること。映画「グレンミラー物語」の主人公ようにはカッコよくいかない借金法。

じつだんしゃげき【実弾射撃】
ノーコンドームデー。

しどろもどろ
妻への言い訳、ジャーマネへのおべっか、バンマスとの確信のない議論、Hが目的の口説き、 練習不足のアドリブ、などで現れる心の乱れの様子。

しもねた【下ネタ】
アダムとイヴが葉っぱを付けた瞬間から発生した、安易に笑いをとるための性的な話題。

しゃっきんじごく【借金地獄】
借りた金を返すまで周りの人間が鬼や魑魅魍魎と化すこと。

じゆうじざい【自由自在】
努力無しで楽器を存分に演奏できること。バンドマンが夢見る究極の演奏形態。

しゅんかんゆわかしき【瞬間湯沸し器】
手や足蹴りが出るのがガスがボッ!と点火するのと同じぐらい早い人。後の結果などを一切考えない卓越した行動力を持った人。

しょうきょほう【消去法】
バンドを縮小する時に誰が必要かでなく、誰が不要かと考えること。

しれわたる【知れ渡る】
バンドマンのナイショ話が行き着く末。

しろうとうなぎ【素人鰻】
「武士の商法」と同義語。落語のネタのひとつ。鰻屋を始めたものの、職人と仲違いし、自分で 鰻をさばこうとして、逃げる鰻をつかみながら店を出て行く、 客「おーい、どこに行くんだ」、主人「前に回って鰻に聞いてくれ~!」。アドリブがよく行方 不明になるバンドマンにとって身につまされるオチ。

じんかいせんじゅつ【人海戦術】
難しい譜面でも人数がいればなんとかなるかも、という、間の抜けた考え方。

しんきいってん【心機一転】
失敗を帳消しにしようとする時にかける効力の無い呪文。

じんちくむがい【人畜無害】
サラリーマン化したバンドマンの生活信条。

しんでんづくり【寝殿造り】
ボロアパート暮しのバンドマンにとっての一戸建ての家。