『「おい」と声を掛けたが返事がない(夏目漱石・草枕)』2021年02月01日 10時10分10秒

2月にしては暖かい昨日、市の議員選挙があって、投票に行った。

投票を済ませ、近所をブラブラしてみた。川辺の桜の木が、ほんの少しだが芽が膨らみ始めていた、桜よ、だまされるな、まだ2月だぞ、おい。

その先に高~い木があった。ふと見上げると、5mぐらいの高さの枝に猫がいる!そんな高い処で寒くないか、下りられないのか、おい。

さらに進むと、あるアパートのベランダにノラ猫が4匹わだかまっている、ポカポカした陽気の中で警戒心ゼロ、お前ら、野性失ってないか、おい。

家に戻ると、ベランダの外の木にヒヨドリが来て、食べ終わったミカンを突っついてキーッ、キーッと鳴いている、それって催促か、おい。

2月になったが、緊急事態宣言は解除されない様子。2月の寒さと世間の寒さは、まだまだ続きそうな気配、もうしばらくはじっと我慢かな・・・おい。

そこで本日の一言、
『「おい」と声を掛けたが返事がない(夏目漱石・草枕)』

『反省だけなら”去る”でも出来る』2021年02月02日 10時40分40秒

一度だけだが、サーカスでショクナイをしたことがある。

キャバレーで吹き始めの若いころ、トランペットの人から、「あんた、俺の代わりに、三日間だけサース行ってくれん?」と頼まれた。

「はあ、いいですけど」、と返事をしたのは、ただただ、金が欲しかっただけ。だが、内容が、初めてのショクナイのレベルではなかった。

まず、バンドは5人、場所はテント中段の舞台裏で、演技を見下ろしながら、バンマスが演奏のキッカケの合図を出す。

キッカケは演技次第なので、突然手を振ったり、止めたり。そのうえで、観客のムードを盛り上げる演奏をしなければならない。

それと、メロディパートは2人だけ、それで初見でCメロの譜面と合図を見る・・・結局、3日間ドタバタで、まともに演奏出来なかった。

頼まれたから、金が欲しいから、内容を知らなかった、では済まされない、過ぎ去った遠い昔の、苦~い猛反省の思い出。

そこで本日の一言、
『反省だけなら”去る”でも出来る』

『長いものには負かされろ』2021年02月03日 11時30分30秒

昨日は節分ということで、スーパーには「恵方巻き」がズラリ。

落語に『御慶(ぎょけい)』というのがある。
八っあんが、鶴がハシゴにとまっている夢を見て、年末富くじの「鶴の千八百四十五番」を買いに行くが、その番号は売切れ。ガッカリしていると、易者が「ハシゴは下から上るものだから、鶴の千五百四十八番を買え」と。すると、その番号が千両に大当たり。
明けて正月、当たった金で正装をし、大家さんに「簡単な挨拶なら『御慶』だ」と教えられて年始回りをしていると、道で友人三人とバッタリ。そこで八っあん、
八「御慶!御慶!御慶!」
友「はぁ?ナンて言ったんだ?」
八「御慶(どこへぇ)、いったんだ」
友「ああ、恵方参りに行ったのよ」

という落語でやっと聞くぐらい、「恵方」という言葉は、普段あまり耳にしないものだったはずなのに。

それがここ数年、その年の恵方を向いて黙って恵方巻きを丸かぶりする、という商業的ブームが日本中に。

スーパーの恵方巻きの量はハンパなかった。あれが廃棄問題にならないよう(?)、一番安い恵方巻きを一本買って夕食に。

丸々一本は長過ぎるというので、カミさんと半分ずつにして、今年の恵方、南南東を向いてガブリ。

で、カミさんはと見ると、残り半分の恵方巻きを、さらに四つに切って普通に食べていた・・・(あの~、それだと、ただの海苔巻きでは???)

そこで本日の一言、
『長いものには負かされろ』

『下からの支えが必要です』2021年02月04日 10時10分10秒

「接種」と「セッシュ」

舞台用語に「セッシュ」というのがある。
-背の低い人に箱馬(小さな台)を敷いて、高さのバランスを取ること。俳優・早川雪洲が、アメリカ人の背丈に合わせるために台を敷いたことが語源-

舞台用語をバンドで使うことはあまりないが、それでも、

・2ステージ目、板付きで・・・(幕が開く前から舞台に上がっておいて)
・上手へはけて・・・(カミテ=客席から見て舞台の右の方に退いて)
・下手でスタンパって・・・(シモテ= 〃  舞台の左の方で待って)
・譜面台の位置をバミる(目印のテープを貼っておく)
・巻きで(時間オーバーしそうなので急いで)
・ころがし・・・(演奏者用のステージ置きモニタースピーカ-)

などは、バンド側でも知っておかないと、リハーサルでも打合せがうまくいかない。

最近、「接種」という言葉をよく耳にするので、つい別の「セッシュ」を思い浮かべてしまった。

そこで本日の一言、
「全国一斉のワクチン接種」とかけまして、
「早川雪洲」と解きます、
その心は、
『下からの支えが必要です』

『♪北風吹きぬく寒い朝も 子供ひとつで暖かくなる』2021年02月05日 11時00分00秒

<寒い朝に見かけなくなった子供たち>

▼冷たい水仕事のあと「ポケットに、手、入れさせて~」と来る子。
(水仕事しないしすぐに温水出るしな)
▼水たまりの氷をかかとで割っていたら固くて「痛っ」と言う子。
(舗装道路に水たまりは無いしな)
▼ほっべたを真っ赤にしておしくらまんじゅうをしている子。
(チョー密な遊びだしな)
▼降ってくる雪を口を大きく開けて待っている子。
(最近の子は幼稚なことはしないからな)
▼ツギ当てのある靴下を履いている子。
(ダイソーで買ったほうが早いしな)
▼霜柱の道をザクザクと音を立てて歩いている子。
(都会には土が無いしな)
▼防火用水に張った氷を地面に叩きつけて割っている子。
(そもそも防火用水を知らないしな)

そういえば、そんなことを言う老人も、見かけなくなったな・・・

そこで本日の一言、
『♪北風吹きぬく寒い朝も 子供ひとつで暖かくなる~』

『測りごとは三つなるを良しとす』2021年02月06日 10時20分20秒


<健康のバロメーター>

1.体重を量る
朝起きて初めにやるのが、体重測定。減らすつもりが増えるばかり。

2.血圧を測る
朝と夜に測る。病院で血圧を下げる薬を薦められないよう必死。

3.体温を測る
気がつかないうちに風邪気味になっていないかの目安になる。

4.血中酸素濃度を測る
パルス・オキシメーターを人差し指に挟むだけでなので、一番簡単。

体重も、血圧も、体温も、日常生活に支障がないかの確認だが、血中酸素濃度を測るのは、コロナの流行があってのこと。

健康のバロメーターの、1~3はいいとして、4は、測らないでいい日が来るのが待ち遠しい。

そこで本日の一言、
『測りごとは三つなるを良しとす』

『♪もうすぐ春ですね こっそり出掛けてみませんか』2021年02月07日 12時10分10秒

<久しぶりのお出掛け>

市内の「農事センター」に行ってみた。この時期になると梅の咲き具合を見に出掛けたと、毎年の日記に書いている。

行ってみると、天気はいいが、梅はまだ一分咲き、ほとんどの木がつぼみを固く閉じたままと、これもまた、毎年の日記に書いている。

だったら、もう少し遅らせて、咲きごろの時期を見計らって行けばいいのだが、それはそれでいい、と毎年思っている。

園内には家族連れがボチボチで、花を見たり、広場でボール遊びをしたり。密になりようがない広~い園内を、1時間ほど散策して帰宅。

快晴で気分が上がり、フラッとお出掛けをするのは毎年のことだが、例年と違うのは、アタマに「不要不急」、と付くことか。

そこで本日の一言、
『♪もうすぐ春ですね こっそり出掛けてみませんか』

『敵は本能にあり』2021年02月08日 10時10分10秒

ぼうかようすい
<コロナ禍時代のことわざ集>

コロナ禍の時代を乗り切るために、バンドマンが心に留め置くべき「ことわざ」をいつくか紹介しよう。

【飴食ってキー固まる】
木管楽器奏者は、飴玉を食べるとその糖分でキーの動きが鈍くなり、いらぬ修理代がかさむから気をつけよ。
(類似語・・・雨降って地固まる)

【ラッパの顔長め】
トランベット奏者は鼻の下が長く顔も長いため、好色者だと見破られて、雇うのを敬遠されるから気をつけよ。
(類似語・・・カッバの川流れ)

【迷惑ちゅうほどにものを言い】
バンドマンは演奏中でも構わず話しかけてくるが、注意されると自分ではないという顔をするから用心せよ。
(類似語・・・目は口ほどにものを言い)

【飛んでBに入る夏の蒸し】
夏の蒸し暑い日に、頭がボーッとして小節番号Aを飛ばしてBに入ってしまうと、次からは仕事が来ないから気をつけよ。
(類似語=飛んで火に入る夏の虫)

【題はショーを変える】
題(タイトル)を変えると、同じショーでも観客には別のショーに見えて、1本のショーが2本分に使える。
(類似語=大は小を兼ねる)

【奢れる者は笑笑を使う】
バンドマンが「笑笑」に行くのは驕り高ぶっている証拠だから、コンビニのつまみで飲んでいた頃を思い出し、謙虚になれ。
(類似語=奢れる者は藁をも掴む)

バンドマンは本能のまま生きるのではなく、このことわざのように理性を持って生きて欲しいものだ。

そこで本日の一言、
『敵は本能にあり』

『忘却とは忘れ去ることなり/紀美野 菜和』2021年02月09日 09時55分55秒


暇に飽かせて本棚に並んだ本を眺めていたら、「あれ、これ何?」という本が棚のあちこちにある。

まず目に付いたのが図録。いろんな展示会に行ったとき、記念に買うのだが、帰ってくると忘却。

図録は重たくて出すのが面倒、紙質が硬いので開くのがおっくう、結果、買って10年以上新品のまま。

その他、月刊ジャズライフのストック、DVDの記録など、一度見ただけでお蔵入り、というものもある。

いつか見よう、と思っているうちに、「いつか」は、忘却の彼方に去ってしまっていた。「いつか」を、今日からにせねば。

そこで本日の一言、
『忘却とは忘れ去ることなり/紀美野 菜和』

『継続は智から、なり』2021年02月10日 10時10分10秒


趣味が無い

「落語です」、と言いたいが、地方在住では寄席に行くこともままならず、エアチェックのテープやCDばかりで、ナマの落語を聴く機会がほとんどないのでは、趣味です、との公言をはばかられる。

「マウンテンバイクです」、と言いたいが、寒かったり暑かったりすると乗らないし、整備もせいぜいパンク修理しか出来ず、メーカーや種類にも無関心では、趣味です、との公言をはばかられる。

「山頭火です」、と言いたいが、破天荒な生涯に惹かれたにわかファン、の域で、生家や句碑巡りぐらいはやったが、句に特に詳しいわけでもなく、趣味です、との公言をはばかられる。

さてさて、そうなると趣味はなんも無しか・・・
いや待てよ、「趣味はブログです」、とは言えないか?必死に智恵を絞って2006年から15年続けている、継続だけが取り得の、このブログだが・・・・

そこで本日の一言、
『継続は智から、なり』