『昭和問屋が卸さない』2023年08月17日 11時11分11秒

<新作落語・昭和レトロ談義>

婆:お爺さん、最近、「昭和レトロブーム」、なんて言いますね。
爺:ああお婆さん、言うね、今どきの人が「昭和の時代はよかった」、なんて言うんだね。
婆:昭和がよかったなんて、私ゃちっとも思わないですけど。
爺:ほう、そうかい、たとえば。
婆:一番いやだったのが、汲み取り便所、バキュームカーが来ないと満杯になって気が気じゃないし、臭いとお釣り(跳ね返り)、今の人は耐えられませんよ。
爺:おい、今カレー食ってるときにする話じゃないだろ。
婆:給食の脱脂粉乳、あれもいやでしたね、上に膜が張って、変な臭いがして。
爺:そうかい、私ゃ飲めない女の子の分も、飲んであげてたけど。
婆:お爺さんは昔からそうでしたよ、このスケベ。
爺:おい、変な言いがかり、つけるんじゃないよ。
婆:道路は舗装してないから、汗と土ぼこりで、人間のあべかわ餅ができるし、排気ガスはひどいし、川は汚水で七色川だし。
爺:子供のころは、逆に、車の排気ガスの匂いを追っかけていたし、七色川は町の繁栄のシンボルだったな。
婆:そんな昭和、誰がいいって言ってるんでしょうね。
爺:そう言いなさんな、それを商売にしている問屋さんもいるんだし。
婆:あらまあ、それなら、うちに仕入れに来ればいいのに。
爺:え、うちに何か、昭和のものがあったかな。
婆:はい、お爺さんと私。

そこで本日のひと言、
『昭和問屋が卸さない』

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『♪嵐も吹けば 雨も降る 帰省の道よ なぜ険し~』2023年08月14日 13時13分13秒

<お盆と台風>

台風6号が去ったと思ったら、次の7号がやって来る様子、またもやあちこちの駅や空港に、切符を求めて長い列が出来ている。

お盆と台風、どちらかがズレればいいのだが、お盆の習慣の時期は変えられないし、台風は自然の摂理、なんともなし難し。

帰省したという記憶が、実はあまり残っていない、特にバンドマンの頃、キャバレーバンドには休暇を取るという慣習がなかったし。

お盆という機会に、故郷へ帰る、墓参に行く、旧友と会う、うるわしい日本の慣習に水を刺すことのなよう、雷様に願掛けするか。

そこで本日のひと言、
『♪嵐も吹けば 雨も降る 帰省の道よ なぜ険し~』

参考:大津美子/「ここに幸あり」

『嵐の”後”の静けさ』2023年08月10日 14時14分14秒

<台風一過>

台風が去った、屋根を這い回ることはなかったが、ベランダの風除けシートの固定にベランダを這い回った。

一夜明けると、外は風で吹き寄せられたゴミだらけ、廊下や駐車場は木の葉や草の根で埋めつくされている。

ゴミ袋に入れてゴミ収集場に出しにいくと、「ニャ~」と声がする、近所に常駐しているネコ5匹のうちの一匹。

もう一匹のネコも姿を見せたが、セミはまだ鳴かず、静かな午後が過ぎていく、元の夏の雰囲気までには、もう少しかかりそうだ。

そこで本日の一言、
『嵐の”後”の静けさ』

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『難曲物語』2023年07月20日 10時10分10秒

<選曲のジレンマ>

「ジャズはやらないんですか」と、ピンでの演奏が終ったあとに話しかけてくる人がいる、お年寄り相手のイベント会場でのこと。

「やってもいいですけど、お年よりにはちょっと」と答えると、ポピュラーなジャズの曲を挙げて、「ジャズが聴きたかったな」と、不満げ。

今回のイベント主催者のターゲットはお年寄り、なので、それに添った選曲をしている、限られた人のリクエストに応える場ではないし。

アドリブの無いジャズはほぼポップス、本気モードのジャズはお年寄りが白ける、主催者もお年寄りも自分も満足、そんなジャズ、探してみようか。

そこで本日のひと言、
『難曲物語』

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『♪倍々 哀愁でいと~』2023年07月03日 10時10分10秒

<倍々ゲーム>

楽器ケースが、機材のトランクが、重く感じるようになってきた、それもここ数ヶ月の間に、以前はこんな感覚はなかったのに。

車に積むときや、現地で台車に積み替えるときに、感じ方で言えば、今まで10Kgだったものが15Kgに、1.5倍に重く感じる。

以前先輩から「70歳からは歳の取り方が倍になる」、と言われた、つまり体力・気力が、今から倍のスピードで衰えていく、ということか。

この先、1.5倍から2倍、3倍と、体力が衰えていくと思うと、なんともやるせない気持ちだが、今からでも遅くない、「体力貯金」を頑張らねば。

そこで本日の一言、
『♪倍々 哀愁でいと~』

参考:田原俊彦/「哀愁でいと」

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『老いては目に従え』2023年06月29日 10時00分00秒

<昔と何かが違う>

楽譜を手で書かなくなった、以前はあんなに書いていたのに。

「写譜ペン」というのがあった、♪の玉と棒が簡単に書き分けられるように、特殊なペン先になっていて、安いものだと、当時で1000円ぐらい。

今の値段にすると数千円、けっこう高いペンだが、楽譜を書くという特殊(?)作業のために、なんとか手に入れたいと、文具店を探し回った。

今はパソコンソフトで入力すれば、音も確認出来るし、市販の楽譜と変わらないものが、プリンターからスルスルと出て来る、隔世の感あり。

先日、久しぶりに手書きしてみると、音符が線なのか間なのか、区別がつかない、なんでこんなに下手になった?・・・あ、老眼になったからか。

そこで本日の一言、
『老いては目に従え』

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『腕元過ぎれば痛さを忘れる』2023年05月29日 11時11分11秒

<数字で振り返ると>

6回目、となった・・・コロナワクチン接種
3箇所目、かここは・・・接種をうけた集団接種会場
6階、でやっと見つけた・・・会場用の駐車場の空きスペース
2人、とはありがたい・・・前に並んでいる人の数
70歳、ぐらいか・・・横柄な口のききかたの健診医師
30歳、ぐらいか・・・接種担当の女医
50人、ぐらいか・・・接種後の経過観察を待つ老人たち
15分、ボーッと・・・接種後の様子を見る時間
25分、とは早かった・・・会場に入ってから出るまで

15時間・・・経って、気分が悪いとか、熱が出るとかもなく無事平穏、注射した腕がちょっと痛いが、多分それも、もう少しの辛抱だろう。

『腕元過ぎれば痛さを忘れる』

『♪どこかトークへ 行きたい~』2023年05月04日 10時55分55秒

<ゴールデンウィーンのお出掛け>

A:いよいよゴールデンウィークも佳境ですばってん、どっかお出掛けになりましたか。
B:行かんよ、人ばっかし多くて、やっぱ「安近短」がよか。
A:なんですか、そのアンキンタンて。
B:あらー、昭和の人間なら常識やろが、費用が安くて、場所が近くて、日程が短い、それが「安近短」たい。
A:そら知らんやった、私ゃまた、「暗禁嘆」かと思た。
B:ナニ、それ。
A:だから、暗くて、禁止事項が多くて、嘆かわしい、今のご時世。
B:おやおや、そんなら、昭和の人間は、「吾ん勤誕」やったたい。
A:なんですか、それは。
B:吾の、勤務で休めない、誕生日。
A:あら~可哀想かー、そんな人の会社でのお祝いは「餡金単」やろね。
B:というと。
A:餡の入った、金鍔(きんつば)、単品の、淋しい誕生日。
B:もう、暗か話ばっかりせんで。
A:はいはい、そんなら今年のゴールデンウィーンは「安近短」で行きまっしょ。
B:それ、元に戻っとるよ。
A:いやいや、安全な、近所へ、短パンで。
B:ただのトークやけん、好きなだけ言いなさい、もういいよ。

そこで本日の一言、
『♪どこかトークへ 行きたい~』

参考:ジェリー藤尾/「遠くへ行きたい」

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『後引きの 山ほど飲める だらしなき ながながし夜を 思いまた寝む』2023年05月01日 10時30分30秒

<酒吞みの嘆き>

膀胱炎、前立腺炎を患って以来、医者の指示に従って一切酒は禁止、2回の「酒無し週末」が過ぎて、少しずつ酒の誘惑の声が聞こえてくる。

金、土曜日の週末飲酒で一週間が終わる、そんなルーティーンが停酒によって狂ってきて、一週間区切りの生活リズムがぼやけてきている。

しかし、日曜日を休みとした週7日という区切りは、元々日本には無かったし、そもそも時間というのは、一本の長~い帯のようなものだし。

回復したら、曜日に囚われず酒を飲む、それが、原始からの人間の営みとも言える、もっとも、それで生活が成り立てば、の話だが・・・。

そこで本日の一言、
『後引きの 山ほど飲める だらしなき ながながし夜を 思いまた寝む』

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『待てば帰ろうの日和あり』2023年04月20日 19時30分30秒

<待つことへの堪忍袋>

いつものスーパーで、ピン仕事で使うパンフをコピーしようと、コピー機の前に行くと、中年の男性がコピーをしている、(また後で来よう)。

惣菜売り場をウロウロして戻ってみると、まだメモを見ながらの作業中、急ぎの作業ではないのだろう、周りを気にすることなく集中している。

昔だったら、もういいや帰ろう、と諦めるところだが、最近は気が長くなったのか、待つことに全然抵抗がない、我ながらいいことだと自画自賛。

その後30分経って行ってみると、後片付けが終わって、ちょうど帰ろうとしているところ、チラッとこちらを見た、(ひょっとして、プレッシャーかけた?)

そこで本日の一言、
『待てば帰ろうの日和あり』

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