『イナバウワー(因幡)の白兎』2023年01月05日 11時11分11秒

<新作落語・うさ耳>

熊:大家さん、おめでとうございます。
大:おや熊さんかい、はい、おめでとう・・・ん、どうかしたかい?
熊:だからさ、店子(たなこ)がおめでとうって言ったんだから、渡すものがあるだろう。
大:おやおや、お年玉の催促かい、じゃ、熊さん川柳が得意だってえから、兎の川柳一句につき、五千円あげよう、ただし、兎という言葉を使わずに、だったらな。
熊:兎という言葉を使わずにか、難しいな、じゃこんなのはどうだい、
   『南天を 二粒摘んで 雪遊び』ってのは。
大:南天を二粒、なるほど、それを目にして雪兎を作るわけだ、確かに兎という言葉を使わずに兎とわかるな。
熊:『門前は虎 後門は竜の年』
大:ネ、ウシ、トラ、兎、タツで、虎と竜に挟まれたのが兎年ということか、なるほどな。
熊:『因幡では 大黒様の 水が売れ』、ってのは。
大:♪きれいな水に身を洗い、因幡の白兎の童謡だな、大黒印の天然水、というところだな、他にあるか。
熊:『ご先祖は 狸に勝って 亀に負け』
大:狸に勝って?、はカチカチ山か、亀に負け、は兎と亀の競走だな。
熊:『片手は鼻 両手は耳で 舞う園児』
大:片手だとゾウの鼻、両手だと兎の耳か、可愛らしいな、確かに兎という言葉を使ってないな、五句で二万五千円か、じゃ今は二万円しかないから、残りはそのうちあげる。
熊:そりゃダメだよ。
大:どうしてだ。
熊:兎年のことだ、耳をそろえて払ってくれ。

そこで本日の一言、
なぞなぞ、体を反らせてアイススケートをしている兎ってな~んだ。
答え、
『イナバウワー(因幡)の白兎』

現在のアクセスランキング: 218 位

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック