『 笑うかどうかに福来る』2020年12月17日 09時50分50秒


最近、落語を聴いてもなかなか心が動かない。自分が鈍くなったのか、とも思うが、それにしてもカセットテープに数百本も録り貯めていた頃の情熱が湧かない。

落語が古典になり過ぎたのか?「囲いが出来たよ、へー(塀)」「煙草盆がひっくり返った、はい(灰)拭きましょう」で、今どきの若者が笑うとは考えにくい。

それでも、日常の中で起きたことが、逆に落語のネタにあった、ということもあるはずで、その実感があれば、古典を聴いて笑いがおこる、かもしれない。

『更衣室に作ったタオル置き用の棚が、今朝落ちていた。そこでカミさんに言った、「おい、ナンか載せたんじゃねえか」』・・・古~!、でも、

頭で考えただけのネタ、実感のないまま踏襲する古典、では絶滅危惧演芸になりかねない。新作でも古典でもいい、中卒でも東大卒でもいい、正月に聴きたくなる落語や噺家の出現を楽しみに待とう。

そこで本日の一言、
『 笑うかどうかに福来る』