『地獄の坂も金次第』2020年12月01日 09時30分30秒

マウンテンバイク(MTB)の修理が出来上がったので引き取ってきた。

いきつけの自転車屋さんから家までMTBで4,5km、道も平坦、だというのに、帰り着いたら息がハーハー。コリャいかん、以前よりもステージで息が持たないのは、このズボラ生活のせいか。

よく「管楽器って肺活量がいるでしょう」と言われるが、肺より腹、腹筋がちゃんと使えるかで、取り込める息の量が違ってくる、そのために自転車に乗っての呼吸が役に立っていたのだが。

以前、山の急な坂道をMTBで登っていたら、トレッキングのオバさんたちが、「あら~この坂道ば自転車で」、「いいや、あれは何とかバイクてゆうてエンジンの付いとっとよ」、と言うのを聞いた。

そんな地獄の坂に挑戦していたことも、今となっては過去の栄光。これじゃ、フォルテッシモも、全音符のバラードも、イメージ通りに吹けないはず。せっかく金をかけて修理した分、元を取り戻すまで乗らないと!

そこで本日の一言、
『地獄の坂も金次第』

『グチは災いの元』2020年12月02日 10時00分00秒


先日散歩をしていたら、横断歩道の横に「あぶない子供に注意」という看板を見かけた。あぶない子供?なんじゃそりゃ。「あぶない!子供に注意」、だろ!とツッコミたくなる。

最近「ボーっと生きてんじゃね~よ!と言われないように、身の回りのいろいろなことや、テレビのコメントなど、何かにつけてツッコむ習慣が付いてきてしまった。

先日もテレビでアナウンサーが、「マスクや3密でコロナから身を守りましょう」と言っていた。おいおい、3密でどないして身を守るねん!3密を避けて、だろう、

まあ、ただツッコむだけで、抗議の電話をしたり、周囲にわめいたりするわけではないから、年寄りの罪のない独り言、ということで勘弁してもらうことにしよう。

もっとも、ちょっとした言葉の行き違いや、表現方法の選択ミスが、自分ではただツッコんだだけ、のつもりでも、それでは済まない事態に発展することもあるし。

特に、年長者の発言は、若い人にはグチを言っているように誤解されることもあるし。そろそろ自分の言葉に責任を持たんといかん歳だなぁ・・・って今頃か~い!

そこで本日の一言、
『グチは災いの元』

『♪丘を越え行こうよ 口笛震えつつ~』2020年12月03日 09時30分30秒


”朝散歩”を”朝チャリ”に変えた。

前回のブログで「元を取る」と意気込んだ以上、乗らないわけにはいかないと、朝のゴミ捨ての後、15分ほど近所を乗り回すことにした。

修理する前はブレーキが甘い、ギヤ変更がきかないなど、ほとんど乗れる状態ではなかったが、久しぶりに快適なライディング。

久しぶりに乗って感じたのは、いくら速く歩いても呼吸が乱れることはないが、自転車では、特に登り坂などでは呼吸が乱れる。

その呼吸の乱れを抑えるため、登り坂ではハッ、ハッ、ハッ、というリズムのある呼吸をするようになり、そのリズムが平地でも継続する。

そして、次第に呼吸に集中し、その呼吸のリズムを感じながら、自作の曲を考えたり、アドリブを考えたりしていた、というのを思い出した。

ライドが長いときは、落語を思い浮かべセリフをさらうこともあった。ただ、ボンヤリは事故に繋がるので、そこらへんの注意は怠らないが。

12月に入り寒くなって、出掛けるのがおっくうになってきたが、とりあえず、ガタガタ震えるほど寒い~と感じるまでは、頑張ることにしようか。

そこで本日の一言、
『 ♪ 丘を越え行こうよ 口笛震えつつ~ 』

『人はテン(10)の上にテンを作らず』2020年12月04日 10時20分20秒

今年の流行語大賞が発表されたが、バンド界でも独自の選出を行ったので以下に紹介する。

★大賞 <惨三つ>
2020年はコロナによる、惨禍、惨劇、惨事、の三つの「惨」の年だったとして選ばれた。また、「惨」は”今年の漢字”にも選出された。

<GoTe(ごて)キャンペーン>
後手後手にまわったさまざまな対処、対策を表す言葉として選出。

<アゴのマスク>
小さめでアゴが丸見えになる全国的に配布されたマスクが今年の政策の象徴ということで選出。

<不和ちゃん>
アメリカ国内の対立を生んだ大統領を象徴する言葉として選出。

<粗老キャンプ>
粗末な生活を送る老人の状態を、まるでキャンプ生活だと表現した言葉として選出。

<メッキの刃(やいば)>
第三者として快刀乱麻で批判するはずの評論家の刃が、実はメッキだったと知って失望した国民の声の象徴として選出。

<あっち漏り>
「あっちまで!どうするの漏り」の略で、あっちこっち漏りだらけのコロナ対策を批判する言葉として選出。

<安易の不時着>
安易な政策で白黒つけず、その結果、目的地に到着することなく不時着してしまった政策を皮肉った言葉として選出。

<居(お)らん居(い)ん会議>
リモート会議が一般化したことでオフィス街に、会社に、人が居なくなったことを象徴する言葉として選出。

<甘冷え>
甘々な政策にあきれて冷え切った国民の心情を表す言葉として選出。

ただし、以上はバンド界だけで通用する流行語10選です、世間一般には通用しません、ご了承ください。

そこで本日の一言、
『人はテン(10)の上にテンを作らず』

『壁に耳ありShǒujīにメモあり』2020年12月05日 11時50分50秒


今年も手帳を買った、タブレットという機器も使っているのに。

タブレットにもカレンダーメモを入れていて、最近はスケジュール管理はそちらがメインだが、それでも手帳が要る。

デジタルな機器にありがちな、「全部消えちゃった!」、という漫然とした不安感へのバックアップ、という役目もある。

それにタブレットは、落として人手に渡ったが最後戻って来ないだろうし、最悪の場合、中身を丸々覗かれ悪用されてしまう。

その点、手帳には暗号化したパスワードや、被害が及ばない住所録しか書いていないので、被害は少ないと思われる。

ということで、二度手間には違いないが、スケジュールや住所録などの情報を、両方いれて管理をしている。

毎年買うのは、日曜始まり、1ヶ月表示。さて、この手帳には来年どんなスケジュールや出来事が書き込まれのだろうか・・・。

そこで本日の一言、
『壁に耳ありShǒujīにメモあり』
Shǒujī(手机:ショウジー=中国語でスマホ)

『欲しいのは お年玉付き 年賀状』2020年12月06日 13時20分20秒

12月に入って最初の日曜日、そろそろ師走の焦りを感じ始めた。

毎年のことだが、年賀状をどうするか。今までは12年間同じテーマの年賀状を送っていた。落語、漫才、作曲、川柳、これだけで48年。

今年のネズミ年から始めたのは、落語第2弾、のつもりだったが、これで12年間続けると、完全に80歳を越えてしまう。こりゃキツイか。

ただ、背景に自分の演奏姿を入れるのは続けていくつもり。そのための撮影写真が、思いがけず遺影に使える(?)可能性もあるし。

片や、スマホやラインでのデジタル年賀状は、アッと言う間に届く。が、紙のほうが、貰う方もうれしいのでは、とも思うし。どちらにするか、そろそろ考えるか。

そこで本日の一言、
『欲しいのは お年玉付き 年賀状』

『色男 金と知人は なかりけり』2020年12月07日 14時40分40秒


在籍するバンドのメンバーに同世代がいない。

青年、壮年と、バンドのメンバーがいるなかで、ポツンと老年として在籍している気持ちは、以前には分からなかったことだ。

自分の人付き合いの悪さもあるが、引退や鬼籍で70歳代でバンドを続けている人材が少ない、というのは寂しいもの。

音楽をやる上で年齢は関係ない、と言うかもしれないが、同世代にしか通じない話題や音楽論がある、という場合もあるし。

頑張れば頑張るほど周りから人が居なくなる、というのは皮肉なものだが、それでも、今ここで止める、という勇気もないしなぁ・・・。

そこで本日の一言、
『色男 金と知人は なかりけり』

『沈黙は禁 雄弁も禁』2020年12月08日 10時20分20秒

「三省堂の今年の新語2020」が発表されたというニュースがあった。今までの意味に2次的な新しい意味が加わった言葉だそうで、例えば、
【 密 】
1.ぎっしり詰まっていること。
新.人と人との間隔が危険に感じるほど近いこと。

それと似たような言葉なら、ハンド界にも存在するので紹介しよう(そのうちのいくつかは一般化もしている)。

【 ドロン 】
1.急に身を隠すこと。歌舞伎で幽霊が姿を消したり、忍者が煙玉を焚いて逃走する姿から。宴会で中途退席する場合などで一般にも使われる。
2.バンドマンが後足で砂をかけるようにしてバンドから姿をくらますこと。「今度のラッパ、スーバン(前借り)を踏み倒して、前のバンドをドロンしてきたらしい」

【 スリク 】
1.”薬”の語順を入れ替えた隠語。
2.禁止された薬物類のこと。「あいつ、スリクやってて捕まったってよ」「そういえば以前からラレってた(言葉がはっきりしない)もんな」

【 ヨゴレ 】
1.汚れていること。
2.バンドマンの中で、本業の演奏活動や音楽は疎かなくせに、金には汚く品格の無い者のこと。侮蔑マックスの言葉なので本人の前で言うのは避けたほうがよい。「あいつと付き合うな、ヨゴレやから」

【 遊ぶ 】
1.趣味などの好きなことをして時間を過ごすこと。
2.自分が所属していないバンドを訪れたとき、誘われて報酬なしで演奏すること。
「あら~、あんたのバンド今日休みなん、なら、ちょっと遊んでいかん?」

【 オイニ 】
1.”臭い”の語順を入れ替えた隠語。
2.独特のクセのある雰囲気。「あいつ、演奏は上手んやがなぁ」「そう、綺麗過ぎてジャズのオイニがせんのよ」

【 音頭 】
1.歌と共に踊ること。
2.ジャズのスイングの演奏が弾みすぎていること。「お前のスイング、東京音頭や!」

【 ビーナカ 】
1.”中日”の語順を入れ替えた隠語。演芸などで数日間の興行を行う場合の中間の日。
2.キャバレーなどに入った芸能人がバンドに(義理で)提供する、酒類や菓子や金銭などの付け届け。「お、この酒なに?」「今日のショーからのビーナカです」「おー、そんなら、いっちょ張り切ってやるか」

これらは、使えば品格を疑われるし、使わなければバンドマン文化の消滅となる、という悩ましい言葉である。

そこで本日の一言、
『沈黙は禁 雄弁も禁』

『扇動多くして船 山へ上る』2020年12月09日 10時30分30秒


「これはこういうことですね」
「ふ~ん・・・(無関心)」
「これを専門的に○○と言うんですが」
「え~、そうなんだ~(興味津々)」
という心境の変化、これは権威崇拝主義とでも言うのだろうか。

自分の守備範囲以外のことに関して、初めは興味がないが、それに関しての専門家の意見を聞いた途端、いっぺんに態度が変わる。

そのスジの専門家に「へへぇ~」と、ひれ伏してしまう様は、大名行列に対する庶民の態度に似て、我ながら滑稽さを感じてしまう。
(もっとも、江戸界隈では大名行列に土下座は必要なかったらしい)

ただし、今のコロナ禍の状況下ばかりは、自分の考え方をしっかり持っていないと、情報に振り回され、あらぬ方向へと進んで行きかねない。

何をやるか、何をやらないかの見極めは、権威におもねらず、自分の判断力頼り、のはずだが、なんせ今の時代、テレビ、ネットなど、情報か多すぎる・・・。

そこで本日の一言、
『扇動多くして船 山へ上る』

『昔々、お爺さんはヤバ~い 仕事しに』2020年12月10日 10時30分30秒


最近は無くなったが、以前はショクナイ(内職の隠語)という、臨時の演奏仕事があって、時々声をかけられることがあった。

ただ、受けた会社の正バンドマンは近郊での仕事に行くが、臨時で声をかけられたバンドマンの仕事先は、たいてい遠方の会場。

そのため、朝4時集合、現地まで個人の車で乗り合い、昼に着いてリハ、夕方7時から9時まで演奏、撤収して夜中の2時帰着、ということも。

仕事の多くは歌謡ショーの伴奏で、現地で楽譜をもらい、カンバン(看板=メイン歌手の隠語)が居ればリハ、居なければ本番一発。

今どきはほぼカラオケで、そんな仕事もないし、今どきのバンドマンも受けないだろう、時間的にも、体力的にも、ギャラ的にも。

しかし、そんな仕事に携わったことが不運な思い出でもなくて、「ようやったもんだ」とか、「あそこであんなことした」、などの思い出の種に。

今では、周りにそんな話に同調してくれるバンドマンも居なくなったし、カミさんにもそんな話はしない、アホらしくて聞いてられないだろうから。

そこで本日の一言、
『昔々、お爺さんはヤバ~い 仕事しに』