『あがらず平気は久しからず』2020年11月03日 13時40分40秒


先日のライブでのこと。若い奏者がダンマリ状態で座っている。軽く食事でもと思い、「ナンか食べない?」と言うと、「今食べると、吐きそう」

アガル、という言葉、現象がある。自分自身の緊張からくる精神的、肉体的硬直状態を指すのだろうが、緊張だけの問題だけではないかも。

普段と異なる環境から生じるものもあるかも。演奏の場で生じる、例えばステージの状態、客の数や年齢層、演奏までの待ちの状態など。

なので、「アガル」を克服するには、「自分」と「環境」の、二つに対処する必要があるということ。そのことを冷静に分析出来ればいいのだが。

「自分」に対しては、自信を持って演奏できる練習、つまり「練習は本番のように、そして本番は練習のように」、を普段から心掛ける。

「環境」に対しては図太さか。若い頃、革靴を忘れ運動靴でバック演奏のステージに登壇して緊張したことがある、客からは見えないのに。

結論として、「アガル」のは、いい演奏を心がけ新鮮な気持ちだ、ということで、平気でいるほうが、実は演奏者にとっては用心すべきこと、かも。

そこで本日の一言、
『あがらず平気は久しからず』