『酔って兜の緒を締めよ』2020年11月01日 20時55分55秒


ライブが済んだ後のミニ打上げで、久しぶりに飲んだ、反省。

自分で分かっているが、飲んでいつもやってしまうのが、「演説上戸」。

説教上戸よりは、少しは罪が軽いかもしれないが、周りは迷惑だろう。

特に、若い人が熱心に聞いている、ような様子を見せると最悪になる。

内容は、とりあえず演奏論、楽器のことだが、酔ってのことだし。

しゃべって喉が渇く、飲む、さらに調子に乗る、しゃべる、の悪魔の時間。

若い人は席を立ちたいが、タイミングが合わないと、そうもいかず。

お互いトイレに行くことでやっと、その現象我が解消される、やれやれ。

しかし、演説上戸の最大の悪は、次もまた、全く同じ内容演説をすること。

ホントに反省しないと、またやっちまいそうで怖い、さて反省できるか。

そこで本日の一言、
『酔って兜の緒を締めよ』

『 信じる者はすくわれる、足元を 』2020年11月02日 14時22分22秒

バンド界には、間違った使い方や表現の、ことわざや慣用句が蔓延している。それらの一部を以下に示す。なお、参考のため、本来のものを下方の( )内に示した。

1.スマホの見本を見て、どれを買うか迷っているバンドマンの言葉
【 見本を今一度、選択いたし申候 】

2.ロックがいい、いやスイングだ、と言い争うバンドマンへの言葉
【 天はビートの上にビートを作らず、ビートの下にビートを作らず 】

3.人にリズムの取り方を教えてもらった人の言葉
【 こうかい?先に、タッタッツー 】

4.演奏は上手だが人付き合いの悪いバンドマンに対する言葉
【 完全に吹けばオーケーやが、もう帰る? 】

5.ホステスにブランド品を買ったことがケチの付き始めの人の言葉
【 グッチは災いの元 】

6.酒の上の失敗でヒットを出せない歌手に禁酒を勧める言葉
【 なあ、酒はヒットのためならず 】

7.ショクナイ先へのJALのチケットが取れない人の、焦りの言葉
【 ANAがあったら入りたい 】

8.バンドマンになりたいという息子の航(わたる)に母がかけた言葉
【 ワタル、世間は鬼ばっかり、よ 】

9.頭が冴えない午前中に練習をするバンドマンにかける言葉
【 オイッてば、午後にしたまえ 】

1.(日本を今一度、洗濯いたし申候:坂本竜馬)
2.(天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず:福沢諭吉)
3.(後悔先に立たず:ことわざ)
4.(風が吹けば桶屋が儲かる:ことわざ)
5.(口は災いの元:ことわざ)
6.(情けは人のためならず)
7.(穴があったら入りたい:慣用句)
8.(渡る世間は鬼ばかり:テレビ番組タイトル)
9.(老いては子に従え:ことわざ)

バンド界で語られるようなことわざや慣用句を、決して本気で信じてはいけない。

そこで本日の一言、
『 信じる者はすくわれる、足元を 』

『あがらず平気は久しからず』2020年11月03日 13時40分40秒


先日のライブでのこと。若い奏者がダンマリ状態で座っている。軽く食事でもと思い、「ナンか食べない?」と言うと、「今食べると、吐きそう」

アガル、という言葉、現象がある。自分自身の緊張からくる精神的、肉体的硬直状態を指すのだろうが、緊張だけの問題だけではないかも。

普段と異なる環境から生じるものもあるかも。演奏の場で生じる、例えばステージの状態、客の数や年齢層、演奏までの待ちの状態など。

なので、「アガル」を克服するには、「自分」と「環境」の、二つに対処する必要があるということ。そのことを冷静に分析出来ればいいのだが。

「自分」に対しては、自信を持って演奏できる練習、つまり「練習は本番のように、そして本番は練習のように」、を普段から心掛ける。

「環境」に対しては図太さか。若い頃、革靴を忘れ運動靴でバック演奏のステージに登壇して緊張したことがある、客からは見えないのに。

結論として、「アガル」のは、いい演奏を心がけ新鮮な気持ちだ、ということで、平気でいるほうが、実は演奏者にとっては用心すべきこと、かも。

そこで本日の一言、
『あがらず平気は久しからず』

『 見るは法楽見られるは因果、可哀想なは演奏者でござ~い 』2020年11月04日 11時50分50秒

自分の演奏を聴いて、ホッとしたり、リラックスしたりする、ようなことが有れば、それはいいことなのか。

聴く人が、ホッとする、リラックスする、それは悪いことではないが、演奏者がそれに満足すること、それはどうだろう。

自分の演奏を聴いて、ホットになったり、エキサイティングになったりする、ようなことが有れば、それはいいことなのか。

聴く人が、ホット、エキサイティング、それは悪いことではないが、演奏者がそれに満足すること、それはどうだろう。

他人の演奏を聴いてそうなる、ならどちらもけっこうなこと。が、自分の演奏を、完全に第三者の立場で聴けるものなのか。

自分の声を直接聞くことは出来ない、自分の後姿を直接見ることは出来ない、そして、自分の行動を第三者として観察出来ない。

同じように、自分の演奏を客席で生で聴くことは出来ない、たとえ録画技術が向上しても、それはあくまで幻影で、生ではない。

そのジレンマが、演奏者にはつきまとう。自分で自分を観る、こればかりは、いくらデジタルだ、AIだ、と言っても叶えられない夢。
(まてよ、幽体離脱が出来れば叶うかも?)

そこで本日の一言、
『 見るは法楽見られるは因果、可哀想なは演奏者でござ~い 』

『 トラは死んで皮を残し、曲はしんどい名を残す 』2020年11月05日 09時40分40秒


ライブでMCとして曲の紹介をするとき、その曲名の由来なども紹介することがある。が、これがけっこう面倒で、日本語に訳せないもの、または、意味が分からないものなどがある。

また、誤訳が当たり前に広まっていたりする。有名なのは「ユービーソーナイス~」、また「アズ・タイム・コーズ・バイ」、「ソフトリー~」など、微妙に元の英語の意味とは違うのもある。

実は落語も、元々タイトルが無かったものが、誰が何をやったか分かるように、ネタ帳に書いたのが始まりらしいので、ずぼらに「だくだく」とか、「ぞろぞろ」などのゾロッペイなのもある。

そうなると、実はタイトルに何か意味がある、みたいに考えるのでなく、単なるコード番号、ぐらいにとらえれば、紹介のときに気が楽だ、と思うことにしようか・・・ん、これってMC病?

そこで本日の一言、
『 トラは死んで皮を残し、曲はしんどい名を残す 』

『 歳取ると しわも加齢も 二倍速 』2020年11月06日 11時55分55秒

カミさんの誕生日ということで、近場の温泉へ小旅行を敢行した。仕事用のミニバンで50分。天気はいいし、車も少ない。

早く着き過ぎたので、近所の「日本一のクスの木(自称)」の公園へ。人影なく、のんびり散策し、引き返して目的の温泉地へ。

愛想のいいレストランで蕎麦で食事、温泉に浸かり、お土産売り場で茶碗と地酒カップを購入して、帰路に。滞在3時間。

「去年は一泊したが、今年はあっというまだった」、と言うと、カミさんは「歳取ると時間の経つのが早いから、ちょうどいい」

そこでカミさんの一言、
『 歳取ると しわも加齢も 二倍速 』

『 壁に罪あり、精進に芽あり 』2020年11月07日 10時00分00秒


近くにある公共のセンターの、防音設備のある部屋を練習場として、週に2回ほど借りている。

部屋の入り口近くにイスを置いて練習するが、最近になって、とんでもないことに気が付いた。

先日ライブで演奏したとき、リハでステージから客席に向かって吹くと、なんか手応えがない。

そりゃそうだ、客席の空間に向かって吹くから当たり前、それに違和感を感じるのはなぜ、と思ったら・・・

練習場で吹くとき、吹いているそばに壁がある、その壁に音が反響して、エコーがかかっているのだ、と!

そのエコーのせいで、ずっと自分の音が大きめに、柔らかめに、聞こえていたと、やっと気が付いた。

こりゃイカン、ということで次回からは、壁の反響に惑わされない場所で、本来の音を求めて頑張ろう。

そこで本日の一言、
『 壁に罪あり、精進に芽あり 』

『 コロナ禍で 役立つ 体臭・加齢臭』2020年11月08日 19時40分40秒

ハンコを廃止する、とか、いや事務的な手間を廃止するのだとか、世間でいろいろ言われている。カミさんが、「そうなると三文判という言葉も死語になるんやろね」。ちょっとあって・・・「あ、すでに、三文、が死語か」

コロナになると臭いがしなくなるらしい、という話から、「臭いがしなくなっても、元々の臭いオンチのせいか、コロナのせいか、自分で判断出来ないかもしれない」、という話をしたら、カミさんが、「用心のため、先日買った無臭・無煙の、お仏壇用の線香、以前の臭いのするのに戻したほうがいいんじゃない」

そこで本日の一言、
『 コロナ禍じゃ 役立つ 体臭・加齢臭』

『 金は天下の周りのもの 』2020年11月09日 11時20分20秒

『手八丁口八丁』、という言葉がある。いろいろと器用でしゃべり上手、ということだが、『器用貧乏』、という言葉もある。

やり始めにスッと出来ると、後はナメてかかった結果、あれもこれも一応出来るが、どれも中途半端なものしか成さないこと。

ジャズ、ラテン、ポップス、歌謡曲、なんでも引き受けるが、さて本業は何かと自問すると、これぞまさしく『器用貧乏』。

今日はジャズを、と選曲してステージに上がっても、客の反応を見て、ギャラとの釣り合いを考え、つい内容を変えてしまうことも。

結果、客にとってこれでよかったのか?、また自分には?という自問自答にさいまなれながら、演奏を続けること度々。

この状態から脱するには、中途半端に器用な『器用貧乏』から、頑張ってどれも得意分野の、『貧乏器用』になること、か。

この場合の「貧乏」は金銭的貧乏だが、音楽的貧乏よりは、ましかも。そして、結果として評価を得られれば、なおよし。

そこで本日の一言、
『 金は天下の周りのもの 』

『 飲むなら乗るな、飲んだらコロナ 』2020年11月10日 09時45分45秒


少しずつ寒さが増し、また、咳が心配の時期になった。

子供のころアデノイド切除をした、らしい・・・5歳ぐらいのことでハッキリとは覚えていない。手術のあと、なにやら切除したモノ、らしきものを見せられたことは、うっすら覚えている。

それが原因なのか、別の要因があるのか分からないが、冬の入り口の時期にちょっとしたことで喉を痛めると、それが次第に激しい咳になり、翌年の3月まで続いてしまう。

困るのが、ステージで咳が止まらなくなること。本番前はなるだけ喋らず、白湯を用意し、演奏に集中する。が、挨拶や曲の解説などで喋ると、それがきっかけとなって咳き込む。

毎年のことなので、咳が出始めたらまず第一にすべきは、酒を避けること。なのだが、つい手が出てしまう。しかし、今年ばかりはコロナのこともある、意志薄弱なので~、ではすまされない。

酒の誘惑と、コロナの恐怖、どちらが勝つか普通に考えれば明白だが、そこが酒吞みのだらしなさ、つい手が出そう。だが、どこかの国の品格の無い大統領を思い浮かべれば、正しい判断が出来るかも・・・。

そこで本日の一言、
『 飲むなら乗るな、飲んだらコロナ 』