若いときの苦労は買ってもせよ2020年10月10日 14時20分20秒


若いころマージャン(実際の)にはまって青春をムダに過ごした苦い思い出があり、それもあって、ゲームに罪悪感を感じる。

ところが、孫は今どき人間でゲーム大好き。いろいろなゲームを、親もいっしょになって楽しんでいる。それで思い当ることがある。

昔キャバレーの仕事終りの夜中、なかなか寝ない幼い息子を、フェリーの待合室に連れて行き、シューティングゲームをやらせていた。

いい点を出すと、夫婦で「上手ねぇ!」と褒めまくっていたが、ひょっとしたら、そのころの遺伝子が、孫にまで伝わったのかも。

時代は移り、ゲームは「eスポーツ」の肩書きを得、息子はシステム関係の会社に、孫は親が管理する時間制限パスワードを解いてしまった。

もう、ゲームを悪者にする時代ではないのだろう。ただ、演奏者としては、若い頃にしか出来ないことが、ゲーム以外にいっぱいある。

ロングトーン、音階練習、理論など、そのうちやると思っても、歳を取るにつれ、待っているのは目の疲れ、持続力の低下、体力の衰え。

今どきの若い奏者はその点ぬかりないだろうが、もしゲーム機のコントローラーに手が出そうになったら、こう唱えるべし・・・

『 若いときの苦労は買ってもせよ・・・
        ・・・あの老バンドマンのようにならないためにも 』