「荒唐無稽」と「矛盾」2020年07月09日 12時12分12秒


落語の「荒唐無稽」と言えば、死者が地獄で珍道中を繰り広げる「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」はその代表だが、その他にも、
【 二階ぞめき 】
吉原でのひやかしが激しい若旦那のために、自宅の二階に吉原を再現する。
【 あたま山 】
飲み込んださくらんぼの種が、頭から芽を出し大きな桜の木になる。
【 こぶ弁慶 】
食べた壁土の中の弁慶の絵が、大きなこぶになってしゃべり出す。

などがある。しかし「荒唐無稽」ではなく「矛盾」と感じる噺や、「矛盾」を感じさせる噺家もいる。

「荒唐無稽」は楽しいし、人を傷つけない。しかし、「矛盾」は楽しくないし、人に不安を与え、いつかは興味を削いでしまう。

コロナ対策、献金問題、災害対応、その他諸問題の、「矛盾」が「矛盾」のままだと、人の関心は薄れていってしまう。さて、これからの2020年後半、それらが、どんな結末をむかえるのか・・・。

閑話休題、バンドでのMCも「矛盾」ではなく「荒唐無稽」が必要か・・・
ということで、本日のお言葉、
『 講釈師 見てきたような 嘘をつき 』