”カン違い力”を考える2020年04月09日 17時17分17秒

見切りをつけて芸人を辞めることにした後輩に、先輩芸人が言った慰めの言葉、「”カン違い力”が、減っただけだ」・・・その”カン違い力”とは?

”カン違い力”

『自分には他人には無い才能がある』、『今の努力を続けていけばいつか必ず花が咲く』、と思い込む(カン違いする)力の強さのこと。

人前で自己表現する事を生業とする、音楽や絵画などの芸術家、芸人やバンドマンなどのタレントが持っている、仕事を続けていくために欠かせない資質。

初期の段階から次の順で身に付いていく。
誤解・・・・・・自分はこの職業にすごくむいている
うぬぼれ・・・自分はこの職業にすごく才能がある
カン違い・・・自分はこの職業ですごく大成する

年を経て三つの力が減っていくにつれ、自分の職業選択について疑問を持ち始め、”カン違い力”の減少により、”あきらめ”の気持ちが発生する。

”カン違い力”を維持し続け、本当に大成する人もいるが、カン違いに気付かないまま最後を迎える人もいる。こちらも、ある意味幸せな人生と言える。

どちらにしても、才能なき表現者はこの”カン違い力”によって生かされていることに違いはない・・・それを頼りに(外出もままならないし)、ぼちぼち練習するとするか・・・。