明けましておめでとうございます2018年01月02日 14時00分00秒

とりあえず、2018年も、明けましておめでとうございます。

ボントロ女子の悩み相談 -なにぃ、ロングトーンが辛いって?2018年01月11日 21時30分30秒

生徒:ねぇ先生、ロングトーンやっても息が続かないんだけど、あの練習、要る?
先生:そうねぇ、イスにあぐらかいて座って吹いても、息は続かないでしょうね。
生徒:あぐらダメ?
先生:(お前女子だぞ!)そもそも、ロングトーンってのは息の延ばしっこ、じゃないの。正しい姿勢と、正しい呼吸、それを身に付けることが目的なわけ。
生徒:ふーん。じゃ、あぐらじゃない正しい姿勢、っていうと、正座か。
先生:(坊さんか!)そうじゃなくて、呼吸をするのに無理のない姿勢、ということ。
   ▼座奏ではイスに浅く腰掛ける、立奏では肩幅ぐらいに足を広げる
   ▼肩の力を抜いて、リラックスして、背筋を延ばす
   ▼両方の二の腕が自然に「ハの字」になるように楽器を構える
   ▼左手はしっかりと楽器を固持
   ▼右手はスライドを自由にコントロールできるようにリラックス
   ▼個人の歯や唇の形状に合った無理のない角度に楽器を構える
生徒:ふーん、それが正しい姿勢ね。じゃ、次の、正しい呼吸ってのは。
先生:呼吸には、寝ててもやる「無意識呼吸」と意識して呼吸する「意識呼吸」があって、演奏で大切なのは「意識呼吸」ね。それから、胸郭を広げる「胸式呼吸」と横隔膜を緊張・弛緩させる「腹式呼吸」があって、それを正しく使うことが大事ね。
生徒:な~んか、漢字ばっかりで分かりませ~ん。
先生:まず、あなたみたいに、なんとなくブレスして途中で苦しくなる、ってことがないように、フレーズの長さによって、ブレスの位置やタイミングを意識する、それが「意識呼吸」ね。
生徒:え~、自分の好きなときに呼吸をしちゃダメなの?それってパワハラじゃん。
先生:(無視!)次に大切なのが「腹式呼吸」。腹筋をコントロールして横隔膜を使って呼吸することね。
生徒:ねえ、「肺筋力」って言うくらいだから、肺が伸び縮みするんじゃないの。
先生:(アホか!それを言うなら背筋力)あのね、肺はただの薄い膜で、自分では伸び縮みしないの。呼吸は、横隔膜の動き、胸まわりの動き、でやってるわけ。で、トロンボーンを吹くのに大切な「腹式呼吸」を認識するには、まず、
   ▼腹筋を意識して大きく息を吸う(息を吸って腹がプックリ出る感じ)
   ▼必要な息を吸って一瞬だけ息を止める(腹筋で息をコントロールするため)
   ▼その後、同じ強さ・スピードで息を吐く(空気ソファをギュ~ッと押す感じ)
生徒:えー、それがロングトーンのやり方なの。それってツラ~。
先生:(辛くてもやれい!)本番のステージのいろんな場面を想定してロングトーンを心がけておくのが大事ね。曲の始め、長い休符の後、長い音、ピアニッシモ、フォルテッシモなんかを演奏するときに、それが役に立つから。
生徒:へ~い。じゃ今日からあぐらを止めて、スーパープレーヤー目指すか。バイチャ~。
先生:はい、頑張って~。(スーパープレーヤー?コンビニプレーヤーぐらいじゃない)

ボントロ女子の悩み相談-なにぃ、ジヤズらしく吹く方法だって?2018年01月25日 23時59分59秒

生徒:ねぇ先生、ジャズらしく吹くって、どうしたらいいの?
先生:ほう、やっと「ジャズらしく」って意識が芽生えたのね、めでたい、めでたい。
生徒:なに言ってんの、バンドの人数が足りないから、ブラスバンドじゃなくてジャズバンドにしようって、もそもその言い出しッペは先生でしょ。
先生:(もそもそ?)確かに、うちは生徒の数も楽器の補助も少ないから、ジャズバンドの方がいいと思うのよ。
生徒:だったら、こそっと缶チューハイ飲んでないで。ジャズらしくなる方法教えなさい。
先生:(あら見てたのね~)確かに、ロングトーンとか音階練習とか、どの分野の音楽にも共通する練習とは別に、ジャズ独特のフィーリングの練習は必要ね。それには、
   ▼タンギングの違い
   ▼イントネーションの違い
   ▼表現に対する考え方の違い
この三つの違いを理解することが大切なの。
生徒:ふーん、まずは、▼タンギングの違いって?
先生:ジャズは「オルガン型タンギング」なの。オルガンは、鍵盤を押している間は音が出て、鍵盤を放すとピタッと音が止まる。同じように、息を歯茎と舌で止めておいて、舌を歯茎から離すと音が出て、歯茎に付けるとピタッと音が止まる、そんなタンギングね。
生徒:へー、それがジャズらしくなるタンギングなの。
先生:ブラスバンドでやる、音の終わりをポ~ンとすぼめる「ピアノ型タンギング」は、ジャズではあまり使わないわね。
生徒:どうしてそうなっちゃったのかな。
先生:多分だけど、ジャズ発祥の時代の黒人が編み出した独特の感覚、が元ね。
生徒:次の、▼インターネットオークションの違いって?。
先生:(ヤフオクか!)イントネーションというのは、日本流に言うと音の調べ、メロディの表現方法ね。ジャズにも、スイング、ビ・バップ、ロック、16ビート、ラテンなんかの種類があって、それぞれに独自のイントネーションがあるの。こればっかりは、いろんなバンドの演奏を聴いて覚えるしかないわね。
生徒:え~、なんか楽譜に書いてくれてればいいのに~。
先生:楽譜には、「アーティキュレーション」、つまり音の強弱とか音符の繋ぎ方とかが書いてあるから、まずはそれを参考にすることね。
生徒:へ~い。じゃ▼表現に対する考え方の違い、って大雑把なやつは?
先生:(大雑把言うな!)これが一番大切なこと。ジャズ表現の第一は「個性の発揮」、個人として、バンドとして、まず前面に押し出すのが「自分らしさ」なのね。
生徒:どうやって個性を出すの?
先生:編曲、和音(ジャズではコードって呼ぶ)付け、アドリブ(コードにそった自由なメロディ)なんかでね。クラシックでの個性の表現の仕方とは、一味違うわね。
生徒:じゃ、のんびりしてないで、その三つのやり方を早いとこ、教えんか~い!
先生:ハイハイ。(でも、その前にこの缶チューハイ飲んでからや、ウィッ・・・)

今年の目標は、芸人・・・?2018年01月29日 23時59分59秒

先日、イベントを提供するグループからお誘いの電話があった。

「あなたがやられている、音楽を演奏しながら、プロジェクターで歌詞や映画のシーンの映像を写して、お客さんに楽しんでもらうというイベントを、うちのグループに登録しませんか」
「そうですか。ありがとうございます、是非お願いします」
「よかった、じゃうちの芸人グループに登録しておきますね」

「芸人?!」・・・確かに、あちこちの公民館や老人ホーム、商業施設などでやっているあれは、ジャズ演奏の音楽活動、というより芸人活動、だよな。

ライブで演奏するとき、ときどき自分が何をやりたいのか、分からなくなるときがある。お客の層に合わせて選曲したらスベッたりする。

じゃ、自分のやりたいことって、そもそも何なのか。トロンボーンを演奏することそのもの?、ジャズに特化?、キャバレー時代の復唱?、レッスン?

とりあえず、今年はそのうちのどれかに集中してみようかと思う。が、それに加えて「芸人」としての活動も、頑張ってやることにするか・・・な。

お寺、さて、どうなるのやら・・・2018年01月30日 12時00分00秒

先日、妹の三回忌の法事のため、母方の里、7.5豪雨の東峰村宝珠山・岩屋地区に行った。あれから半年以上経つが、岩屋駅の惨状は少しも変わっていなかった。

中央に見える黒い点が釈迦岳トンネルの出入り口。彦山駅側から真一直線のトンネルで、九州一長いトンネルなのに、入り口の明かりが出口から出るまで見え続けた。

今、累々と積み重なる岩石の数々は、とても人力で動かせる量や重さではないし、プラットホームがなければ、元ここに駅があり線路があったことさえ想像できない。

JRさんはこの路線の復興をどう考えているのだろうか。膨大な費用と年月の浪費ととらえているのか、それとも地域の、九州の未来への復興の基盤ととらえているのか。

この里の寺で父、母、妹が眠っている。今は少し離れた場所にいる自分も、そして子供も、孫も、いずれは、と思う。が、村が消えれぱ寺も消える、そんな未来は想像したくないが・・・・・・。