バンドマンの為の国語辞典(う)2017年05月22日 23時59分59秒

ういういしい【初々しい】
バンド専属の歌手が、入った当初だけに見せた一瞬のきらめき。

うおうさおう【右往左往】
「え?今日ベース休み?、聞いとらんぞ!今日は歌謡ショウだから、すぐ、タイバンの ベースに頼んで・・・なに、休みで、ギターが代りに弾いてる?じゃいいや、そいつで。 はぁ、楽譜全然読めん?・・あ、この間遊びに来たアマチュアのベース、あいつの連絡先、 誰か知らん?え、実家に帰ってる?、どこ?、沖縄?、間に合うかバカ!・・・あ、3番のボントロ、昔ベース弾いてたって言ってたな・・え、左利き? じゃ、急いで弦を張り替えろ・・・・ああ、面倒くせ~」「おはよう ごさいま~す」「アレ、お前、今日休みじゃないの!?」「え?休むの、タイバンのベース ですよ・・あ、俺のベース触ってる!みんな、なに右往左往してんの???」

うおごころあればみずごころ【魚心あれば水心】
「店が終わったら寿司喰いに行こうか」「わーうれしい」、という場面で渦巻いている、客とホステスの欲望ゲーム。

うきあしだつ【浮き足立つ】
リハーサルでビッグタレントにひと文句言われたバンドマンの様子。

うきくさかぎょう【浮き草稼業】
「あんた、このキャバレーの前どこにいたの?」「えーっと、どこだっけ?なんせ、この店で15店目なんで」

うごめく【蠢く】
メジャーなバンドマンから見たマイナーなバンドマンの様子。

うさんくさい【胡散臭い】
「雇ってもらえさえすれば、リョーキューはスイヤーでいいです」、と言うようなバンドマン。

うしろめたい【後ろめたい】
ステージで吹きまねをしている新米バンドマンのような、気恥ずかしい感情。口パクが当たり前になった現芸能界では死語。

うそはっぴゃく【嘘八百】
昔、人間が生涯でつくと言われた嘘の数。現代社会で生きていくにはこれではとても足りない。

うぬぼれ【自惚れ】
実力がないのに自分は上手いと思うこと。実力がなくても楽器が続けられるバンドマンにとってありがたい感性。

うやむや【有耶無耶】
はっきりさせないこと。日和見(ひよりみ)バンドマンにとって大切な生活信条。音楽用語では「フェイドアウト」。

うろこ【鱗】
人間の目に付いている小片。納得のいく説明を聞くとポロポロ落ちる性質を持つ。