熊さんのトロンボーンレッスン -音階練習-2017年02月20日 23時59分59秒

熊さんのトロンボーンレッスン -音階練習のもう一つの意味-

熊)大家さん、トロンボーンでスローなメロディをやると、なんかベチャ~っとなっちまうんだが、なんとかなんねえかな。
大)ベチャ~、て言い草があるか。で、なにかい、音階練習はちゃんとやってるのか。
熊)音階?音階じゃなくて、メロディの話をしてんだよ、この逆ボタル。
大)逆ボタル?
熊)ケツじゃなくて頭が光ってるからだよ。で?
大)スローなメロディのとき、それにつられてスライドワークも、ついスローになってるんじゃないかい。
熊)え、いけねえのかい、スローだからスライドもスローってのは。
大)もちろんだ。スライドワークがスローだと、スラーでなくて、ポルタメントやグリッサンドになってしまう。
熊)フーン、それでベチャ~ってなっちまう、ってのか。じゃ、どうすりゃいいんだ。
大)そのために有効なのが、音階練習だ。まず、スカッカートぎみに音階をやる。で、そのあと、そのスライドの動きはそのままで、音の長さをテヌートにして吹いてみる。
熊)テヌート、ああ、手がヌーっと動くことだな。
大)そうじゃない。息は吐き続けたままでタンギングをする、これをレガートタンギングという。それに音程の変化をプラスすると、テヌートになるな。 それをちゃんとできるようになれば、メロディをきれいに演奏できるようになる。
熊)ふーん、じゃ早え話が、スローなメロディのときも、スタッカートと同じようにスライドをピタッと決めねえから、ベチャ~っとなる、それを予防するのに音階練習をやれ、ってことだな。
大)そういうことだ。トロンボーンの場合、音階練習は、いろんな調性で音程を確認するとともに、スライドワークを確実にする練習でもある。
熊)じゃ、その音階練習ってのをやってみるか。そうすりゃ、彼女を口説くのも楽になるな。
大)口説くのが楽になる?どういうことだ。
熊)メロディを上手く吹いてみねえ、彼女は、メロメロだ。

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